モルエ３期Ｂブロックエリアの完成イメージ（日鉄興和不動産提供）

　西胆振最大のショッピングセンター・モルエ中島（室蘭市中島本町）を運営する日鉄興和不動産（本社東京）は２７日、同施設の３期Ｂブロックエリアの概要を発表した。西胆振初出店となるスターバックスと、市内２店舗目となるユニクロが来月着工し、秋ごろに順次開店する。

　建設地は日本製鉄北日本製鉄所所有のアパート跡地で、スーパーアークス中島店などが入るＡ棟から市道を挟んで向かい側。敷地面積７５７４・５５平方メートル、延べ床面積１４３１・５１平方メートル。鉄骨造平屋建てで、店舗面積はスターバックス２４３・３２平方メートル、ユニクロ１１８８・１９平方メートル。駐車場はビアキャビンを含め、１３３台分を確保する。設計はパルテクノ（札幌市）、工事は内池建設（室蘭市入江町）が請け負う。

　カフェチェーン大手「スターバックス」は、日鉄興和不動産がモルエ来店客を対象に実施するアンケートの「誘致してほしい店舗」で毎年１位に入る人気店。粘り強い誘致活動が実を結んだ。ドライブスルー併設型で、席数はテラス席を含め６４席となる。

　カジュアル衣料大手「ユニクロ」は室蘭東町店に続いて２店舗目。運営会社は新設、移転かは明らかにしていない。店舗面積は東町店の２倍となるため、より豊富なラインアップがそろう見通しだ。

　モルエ３期工事はＡブロックエリアに、ケンタッキー・フライド・チキン、西松屋、魚べい、焼肉徳寿が２０２１年秋に順次開店しており、コロナ禍でも売り上げは好調を維持しているという。

　Ｂブロックエリアの開発は、主婦層を中心に施設全体の滞在時間を増やすことが狙い。中島地区の商業、町会関係者には事前に概要を説明しており、モルエを核として商店街などへの波及効果も期待する。

　テナント誘致を担当した日鉄興和不動産室蘭事業所の居村翔太さんは「２店舗ともネームバリューのある店舗で、お客さまの長年の要望に応えることができて一安心している。これからも中島地区全体を盛り上げたい」と話している。

モルエ３期Ｂブロックエリアの建設予定地