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室蘭民報

全て4車線化、渋滞緩和期待 定山渓ー札幌中心部の国道230号線【札幌】

4車線化で走行しやすくなった国道230号=札幌市南区定山渓(画像の一部を加工しています)

胆振西部からも歓迎の声

 札幌市と洞爺湖町、豊浦町を結ぶ国道230号のうち、札幌市南区定山渓の2・8キロ区間の車道拡幅工事が完了した。札幌の中心部から定山渓温泉まで全て4車線となったため渋滞の緩和が期待され、札幌と行き来する胆振西部の運送会社やバス事業者から歓迎の声が上がっている。

 24日に開通した。国道230号は札幌市中央区を起点に、喜茂別町、洞爺湖町、長万部町などを経て、せたな町を終点とする総延長197キロの主要幹線道路。沿線に定山渓温泉、ルスツリゾート、洞爺湖温泉といった道内を代表する観光地があるほか、道央と道南を最短距離で結ぶルートとして交通量が多い。

 札幌開発建設部によると、国道230号を休日に走る車の走行速度は平日より3割低下。特に定山渓温泉街を抜ける際、信号機が2カ所あったため車の流れが滞り、大型連休や盆、紅葉シーズンは大渋滞が発生しやすいという。

 4車線化の効果として同建設部道路計画課の担当者は「観光地へのアクセスが向上し、物流の効率化やスムーズな救急搬送にもつながる」とアピール。中央分離帯や歩道、無電柱化の工事は2023年度に行う。

 洞爺湖町の運送会社洞爺運輸は、町内や豊浦、壮瞥、伊達で収穫された農産物を札幌の市場や仲卸業者に運ぶため、国道230号経由で片道100キロ余の距離を毎日トラック4、5台運行している。通常2時間で到着するが、渋滞に巻き込まれれば到着まで最大4時間かかるケースもあるため、渋滞が想定される際は国道453号などの迂回ルートで対応してきた。

 物流業界の2024年問題(ドライバーの時間外労働の規制強化)が迫る中、木谷和久社長(59)は「渋滞がなくなれば、最短距離で早く届けられるしドライバーの負担も減る」と期待を込める。農産物の輸送を委託しているJAとうや湖の齋藤貴裕販売部長(46)は「これまで以上に安心して新鮮な農産物を届けられる」と喜ぶ。

 道南バス(本社・室蘭市)によると、国道230号を走る予約制路線バス「札幌洞爺湖線」は、4車線化に伴う運行時間の変更はない。柴田淳統括部長(57)は「車が走行しやすくなれば渋滞も減り、時間通りに運行できる」と歓迎。観光客などの利用増加も期待した。

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