北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

網走タイムズ

水際で詐欺被害防ぐ 北交ハイヤーの藤石さん 網走署長が感謝状贈る

特殊詐欺の被害を防いだ藤石さん(右から2人目)と端署長(右)

 【網走】特殊詐欺の一種「架空請求詐欺」にあった網走市内に住む高齢女性に対し、機転を利かせて被害を水際で防いだ網走北交ハイヤーの藤石篤嗣さん(61)に、網走警察署長感謝状が贈られた。

 詐欺の手口は、携帯電話へのショートメールで、実際には利用していないサービスなどの料金を請求される典型的な「架空請求詐欺」の一種だった。

 2日、女性の携帯電話にNTTファイナンスを名乗りるメッセージが届き、身に覚えのないサービス利用料金を請求された。

 犯人は「コンビニエンスストアで電子マネー20万円を購入し、番号を教えなければ裁判になる」などと女性を脅した。

 犯人の話を信じ込んだ女性は、いつも利用している北交ハイヤーを呼び、コンビニへ向かった。

 女性を迎えに行ったドライバー歴10年の藤石さんは、優しく真摯で、乗客との会話も弾む人気の運転手さん。

 この日も、普段通りに会話を始めたところ、女性が「電話に20万円の請求がきた。電子マネーを払わなくてはならない」と話し出した。

 女性の話を聞き、すぐに「詐欺だ」と感じた藤石さんは、指定されたコンビニに行ったものの、車から女性を降ろさず、110番通報した。

 車内で「裁判になるから行かないと」と繰り返す女性に対し、藤石さんは「きっと詐欺だから、警察が来るまで待って」などと説得を続けた。

 駆け付けた警察官が事情を確認したところ、架空請求だったことが判明。女性も騙されていたことに気が付き、藤石さんと警察に感謝したという。

 感謝状贈呈式で端耕樹署長は「詐欺の可能性を認め、通報したことで被害を未然に防いだ。功労を称える」と、藤石さんに感謝状を手渡した。

 藤石さんは「いつも乗車してくれているお客さまの変化を、会話の中から気づくことができた。被害に遭わなくて本当に良かった」と胸をなでおろしている。

 同社の佐藤臣是営業係長は「日常的に詐欺被害には注意を払うよう声を掛け合っている。実際に被害を防ぐことができて良かった」と話していた。

 同署によると、特殊詐欺の被害は増加傾向にあり、網走市内でも複数の被害が出ている。架空料金請求詐欺など、さまざまな特殊詐欺の予兆電話も頻発している。

 特殊詐欺などの相談は、特殊詐欺専用の警察相談ダイヤル♯9110へ。

関連記事

十勝毎日新聞

500機ドローン Xマス彩る 道の駅で道内最大級ショー【上士幌】

 LEDを搭載したドローン500機が冬の夜空を彩る、「かみしほろクリスマスドローンショー2024」(上士幌町ドローンコンテンツ実行委員会主催)が12月21~25日、上士幌町内の道の駅かみしほろで...

十勝毎日新聞

焼き魚をテークアウトで 移動販売「えぞ吉」が専門店開業【帯広】

 魚の移動販売が人気だった「えぞ吉」(樽美拓哉代表)は22日、帯広市西21南2に「魚の炭火焼き専門店えぞ吉」を開業する。自家製の干し魚を浦幌木炭で「じっくり丁寧に焼いた」(樽美代表)商品などをテー...

十勝毎日新聞

ボージョレ解禁 コクある出来 十勝ワイン新酒もきょうから【帯広】

 フランスのボージョレ地区で、その年に収穫したブドウを醸造したワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が、21日午前0時に解禁された。十勝管内の酒販店にも早速並んでいる。  帯広市西18南3の「ワ...

室蘭民報

海中転落、迅速救助に 室蘭海保、2消防と潜水訓練【室蘭】

 室蘭海上保安部は18日、室蘭港南防波堤付近の海域で、室蘭と登別の両市消防本部との合同潜水訓練を実施した。車両転落などを想定した要救助者の捜索と救助を通して、万が一の際の手順や連携を確認した。 ...

室蘭民報

思い出、ドアと一緒に 洞爺湖温泉観光協会、記念撮影用に設置【洞爺湖】

 洞爺湖観光を楽しんでもらおうと、洞爺湖町の洞爺湖温泉観光協会(大西英生会長)は、湖周辺に記念撮影用の開き戸「TOYA DOORS」を設置した。同協会は「フォトスポットとして、ぜひ活用して」とP...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス