豊畑ことぶき大学の「いきいきクラブ体操」を行う参加者

【新ひだか】町内の高齢者が１年間受講してきた高齢者教室「ことぶき大学」の合同閉講式が11日、町公民館で開かれ、地区ごとのクラブ活動発表会や作品展示などで活動成果を披露した。

　町教委が主催する生涯学習の場として60歳以上の町民が参加する同大学は、静内市街地の中央、豊畑、東静内、川合・西川、東別・春立地区、三石町内の６地区にあり、令和４年度は計３０６人が在籍。年間10回程度の活動の中で、健康・交通安全教室のほか、スポーツレク、各ことぶき大学のサークル活動などで交流を深めた。

　約１５０人が出席した合同閉講式で学長の久保田達也教育長は「新型コロナの感染防止対策を取り入れ１年間活動してきた。共に学ぶことは自らの視野を広げ、生きる喜びともなり、生活を楽しく豊かにし、人生に潤いを与えてくれるもの」とし、「新年度もことぶき大学に集い、向上心を持って学習されることを期待する」とエールを送った。

　この後、静内警察署による「特殊詐欺啓発メッセージカード」の贈呈式が行われ、山手小84人と東静内小39人の児童が閉校記念事業の一環で取り組んだメッセージカードを各ことぶき大学の代表者に手渡した。

児童が「特殊詐欺啓発メッセージカード」を贈呈

　メッセージカード（Ａ４サイズ）には、手形のほか、メッセージや詐欺電話が来たら「♯９１１０」へと書かれた。

　代表で出席した藤原康太さんと山田健世さん（山手小６年）は、「特殊詐欺に気をつけて」「お金の電話に注意して」と声を掛けながらカードを手渡し、特殊詐欺○×クイズも行った。

　クラブ活動発表会は７つのプログラム。ハーモニカ演奏やカラオケ合唱、レクダンスなど活動成果をステージで熱演。会場では、中央の生きがい焼き、三石の手芸、豊畑の手芸、ロビーでは中央の手芸など、各サークル活動の成果作品を展示した。