北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

函館新聞

元衆院議員金田誠一氏死去 75歳 道南から悼む声

政界引退を表明後、道8区の地盤を託した逢坂誠二氏(左)と握手を交わす金田誠一氏(2008年2月)

 旧民主党などで衆院議員を5期務めた金田誠一氏が10日、函館市内の病院で亡くなった。75歳。1996年の小選挙区制導入から2009年まで鉢呂吉雄氏、金田氏、逢坂誠二氏(立憲民主党代表代行)と5連勝を果たし「民主王国」と呼ばれた道8区での野党系を象徴する一人だった。金田氏の人柄や功績をしのび、悼む声が道南の関係者からも上がった。

 金田氏は1947年、木古内町出身。函館東高校卒。函館市職員、函館市議を経て1993年、中選挙区時代の旧道3区(現8区)に社会党推薦で出馬し、初当選。2、3期目は民主党の比例道ブロックで当選。2003年と05年の衆院選は8区で当選を重ねた。06年、脳梗塞で倒れ、09年の衆院解散に伴い政界を引退した。

 97年の臓器移植法の審議では、脳死を人の死とする中山太郎案の対案として、脳死を人の死としない金田案を提案。金田案は否決されたが、憲政史上初めて与野党とも党議拘束のない採決を実現した。

 逢坂氏は「体が不自由ながら、元気だと聞いていたので、非常に残念。金田さんと言えば、厚生労働の分野に情熱を持って取り組み、民主党の中でも際立っていた。市職員、市議、国会議員と活動のステージを変えてきたが、誰もが納得する形で進んでこられたのは金田さんだからこそ。千昌夫の北国の春を、カラオケでよく歌っていたのを思い出す」と肩を落とす。

 初当選時から引退まで秘書を務めた、島昌之函館市議は「政治の師であり、弱者に光を当て、良心に基づいて行動する素晴らしい政治家だった。政治の原点を教わった」と感謝する。

 最後の連合後援会長を務めた奥野秀雄さん(86)は「保守、革新という思想信条を度外視し、地元から要望があれば、真摯(しんし)に耳を傾け、課題解決にあたった姿勢が忘れられない。函館・道南には珍しいタイプの政治家だった。逝去は大変驚いており、道南の政治にとって惜しい人を亡くした」と唇をかんだ。

関連記事

十勝毎日新聞

餌付けやめて 対策強化 緑ケ丘公園、管理者「条例を」【帯広】

 帯広市内の緑ケ丘公園内に生息する野生動物に対する餌付けが、けがや感染症を引き起こす恐れがあることから、同公園を管理する「みどりと花のセンター」(緑ケ丘2)は来園者に餌付けのリスクを周知するなどの...

十勝毎日新聞

夫婦の門出に優しい光 北海道ホテルイルミ点灯式【帯広】

 帯広市内の北海道ホテル(西7南19)で23日、この時期恒例のイルミネーションの点灯が始まった。優しい明かりが辺りを包み込み、幻想的な雰囲気を演出している。  約2万個のLED(発光ダイオード...

十勝毎日新聞

新機材使い車から救出 市消防団29人が訓練 大規模災害想定【帯広】

 帯広市消防団(宮坂寿文団長)は24日、帯広消防署柏林台出張所に12分団の代表者29人を集め、大規模災害想定訓練を実施した。団員らは万が一に備え、署員の指導に耳を傾けながら訓練に精を出した。 ...

函館新聞

遺愛学院本館、生徒がご案内 初の一般公開【函館】

 遺愛学院(函館市杉並町、福島基輝理事長)は23日、国指定重要文化財「遺愛学院本館(旧遺愛女学校本館)」の保存改修工事がおおむね終わったことから、初めて一般公開した。遺愛高生の有志11人がコンシ...

函館新聞

GLAYのマンホール 排水設備指定業者組合が市に寄贈 尾田栄一郎さんがイ..

 函館市排水設備指定業者協同組合(加盟23社、木村謙一理事長)は22日、設立50周年を記念し、函館出身のロックバンド、GLAYのメンバーのイラストが描かれた「GLAY函館マンホール」8組を函館市...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス