コンビニの店員にちらしを渡す三枝会長（左）

　【網走】市内でも数多く発生している特殊詐欺をなくそうと、網走市防犯協会（三枝春樹会長）が「ストップ特殊詐欺」決起集会を開き、被害防止に力を入れていくことを確認。併せて市内のコンビニを訪れ、特殊詐欺の水際阻止に協力を呼びかけた。

　市総合福祉センターで行った決起集会には、同協会員ら約20人のほか、来賓の水谷市長と端耕樹網走署長が出席した。

　三枝会長は、今年に入って網走市内でも特殊詐欺被害や未遂が複数発生しているほか、ショートメールやパソコンなど、詐欺のさまざまな手段があること、また電子マネーで搾取する手口が多いことから、緊急的に決起集会を開いたと会員に説明。「犯罪のない安心、安全なまちづくりのため、自主的に活動を」と呼びかけた。

　来賓の水谷市長は、１月以降に市内で起きた特殊詐欺被害や未遂の事例を挙げ「地域の皆さんと防犯意識の高揚に向け、啓発活動を支援していく」、端署長も「地域が一体となった活動を展開し、特殊詐欺を防止していきます」として、同協会の活動に期待を込めた。

　最後に、三枝会長が「安心して暮らすことができるまちづくりのため、犯罪のない社会の実現を目指し、市内で被害が発生している特殊詐欺の防止に努めます」と、端署長に向けて決意表明した。

　この後、同協会の会員が啓発ちらしを手に市内のコンビニ、家電量販店、レンタルビデオ店など、電子マネーを扱っている26店を回り「高額の電子マネーを購入する人には、詐欺の可能性はないか声かけを」などと呼びかけた。

　三枝会長も、セイコーマート北６条店を訪れ「ご協力をお願いします」と、店員にちらしを手渡した。

　市内では、身に覚えのない有料サイトの料金請求、アダルトサイトのワンクリック請求などで電子マネーを購入させる詐欺被害が複数発生している。

　また「何人で住んでいるか」「マイナンバーカードは持っているか」など、名乗らずに聞いてくる不審電話や予兆電話がかかってきた市民も多く、警察や市などにも多数、相談が寄せられている。

　これら特殊詐欺が疑われたり、不審な電話がかかってきたら、警察の相談電話「＃９１１０」に相談するよう、関係機関は呼びかけている。