函館中部高1年が大沼の環境をテーマにした研究成果披露【函館】
函館中部高校(佐竹卓校長)で7日、「SSH大沼環境調査ポスター発表会」が開かれた。1年生が七飯町大沼の環境をテーマに1年間研究してきた成果を、ポスターを交えて解説した。
科学技術分野に強い人材を育てる文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業の一環で、同校は2020年度から5年間の指定を受けている。
発表会には2年生のほか、SSHの運営指導委員を務める道内外の大学関係者らも参加。「大沼国定公園にて発生するアオコからの『緑の原油』抽出の試み」や「渡島大沼における底泥を用いたマイクロプラスチック濃度の比較」など、約70枚のポスターが並んだ。
このうち「渡島大沼外来種が食物網に及ぼす影響と駆除方法の比較検討」をテーマに研究したグループの発表では、大沼に現在、特定外来生物に指定されているウシガエルが生息していることが分かっているとした上で、ウシガエルが大沼在来種の個体数に影響を与える可能性を指摘。駆除方法について触れ、捕獲カゴを使用した駆除を提案した。
この方法は「薬品を使用せず大型のウシガエルが捕獲可能」とした一方、「小型のウシガエルの捕獲はできず継続した駆除が必要」とも強調した。発表者の川島惟吹さん(16)と佐々木遼さん(同)は「自分たちでは気づかなかった質問や指摘ももらえ、参考になった。今後の反省点として、生かしていきたい」と話していた。
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