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苫小牧民報

北大苫研究林、資料館・記念館の開放日増へ初のCF

北海道大学北方生物圏フィールド科学センター苫小牧研究林(苫小牧市高丘)は、林内にある「森林資料館」と「森林記念館」の開放日を増やすため、初めてクラウドファンディング(CF)による支援を呼び掛けている。4~10月の月1回の平日しかない開館日を専属スタッフ配置で休日にも広げるほか、案内板などのリニューアルを目指す。募集期間は31日午後11時まで、目標金額は150万円。研究林への関心を高めてもらおう―と、研究活動にちなんだ返礼を用意している。

CFへの協力を呼び掛ける植竹准教授

 資料館は歴史的価値の高い生物標本や林産加工標本など約4400点を所蔵。記念館は1935年に標本貯蔵室として設置された木造建築物で、2000年に国の登録有形文化財に指定された市内唯一の施設だ。予算上、技術職員を配置し開館できるのはそれぞれ月1回で、現在は4~10月の最終金曜日(午前9時~午後4時)。入場無料だが、1日の来館者はいずれも50人前後にとどまる。

 CF事業を企画した植竹淳准教授は「土日には研究林を訪れる人が多くおり、休館で見られない状態を何とか解消したい」と語る。集まった資金で2023年度から2年間、専属スタッフを雇用し、最終金曜日に加え、土曜または日曜の開館を始める。寄付が想定よりも多く集まれば、さらに開館日を増やしたい考えだ。

 また、市民の中には「一般の人が入ってよい場所なのか迷う」といった声もあり、樹木園を中心に案内板を充実させ、初めて訪れる人でも利用しやすい環境づくりに充てる。

 寄付への返礼は金額に応じて変えるが、例えば林内を流れる幌内川に生息するサケ科魚類のモニタリング調査で、寄付者が名付けた魚3匹の成長過程のレポートを2年間受け取れる権利を贈呈する。

 法人向けには研究林スタッフを講師に、林内の調査体験や各種施設見学ができるプログラムも提案。植竹准教授は「従業員への環境教育にも役立ててもらえたら」と話す。

 CFは今月1日から受け付けを開始し、寄付額は8日時点で76万5000円。植竹准教授は「CFを機に研究林の魅力を積極的に伝え、よりたくさんの人に親しみを感じてもらえる場所にしたい」と語る。

 問い合わせは同研究林(担当・植竹准教授) 電話0144(33)2171。

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