自立を目指して料理を学ぶ 就労移行支援事業所サンライズ・ヨピト

講師に教わりながら、料理を作る利用者
【網走】網走桂福祉会(高田巧理事長)が運営する就労移行支援事業所サンライズ・ヨピトの利用者が、市保健センターで料理を学んだ。障がい者の自立を促し、就労の一助とするのがねらい。
同施設を利用する5人が受講した。講師は、同センター管理栄養士の岡本由紀子さんが講師を務めた。
最初は座学で料理や栄養に関する知識を学んだ利用者は、エプロンにバンダナ姿で調理実習室へ移動した。
この日のメニューは「スクランブルエッグのっけやきそば」。参加者は、包丁やまな板、フライパンなどが置かれた調理台に、利用者もちょっと緊張気味だったが、それでもウインナーを斜めに切ったり、玉ネギをくし切りにしたりと、岡本さんから教わりながら、料理を進めていた。
同施設は「働きたい」という障がい者の気持ちをサポートし、一般就労を目指して就職に必要な知識やスキルを身につけるための施設。
期間は2年間で、最初は事業所内での作業を通じ、作業スキルやビジネスマナーなどを身につける。
これらの準備が整った人は、企業実習などでより実践的なスキルを身につけながら、就職活動を行う。
その後、就職できた人は職業生活が円滑に行われるよう、6カ月間にわたって個別面接や職場訪問でサポートしていく。
知的障がい者更正施設でスタートしたサンライズ・ヨピトは現在、共生型生活介護や就職定着支援、自立生活援助などのさまざまな事業所を運営。就労移行支援事業所は2012年から運営しており、ハローワークや自治体などと連携しながら事業を進めている。
しかし、障害者雇用促進法の改正などもあり、企業側は就労移行支援の理解度が高まっている一方、障がい者やその家族にはまだまだ浸透しておらず、さらに一般社会となるとほとんど知られていないのが実情という。
今回の料理教室は、食品関連に就職を希望する利用者もいることから開いたという。外部に依頼して講義を開くのは、これが初めてになる。
同施設は、今回の料理教室など、さまざまな方法で利用者の就労移行支援をサポートしていくとともに、より多くの人に障がい者の就労を理解してほしいと話している。
関連記事
青蘭飛躍に期待、フェリー2日就航 室蘭で開設記念式典、船社や経済界が新航..
あす2日の青蘭フェリー就航を前に、運航する津軽海峡フェリー(函館市、村上玉樹代表取締役社長)は9月30日、室蘭港フェリーふ頭に停泊している「ブルーマーメイド」船内で、航路開設記念式典を開催し、...
3千人心躍る、ブルーマーメイド 津軽海峡フェリー船内見学会、抽選や青森名..
津軽海峡フェリー(本社函館市、村上玉樹代表取締役社長)が9月30日に実施した、室蘭-青森間で運航するフェリー「ブルーマーメイド」の船内見学会には、市内外から約3千人が訪れた。15年ぶりの青蘭フ...
迫真、幸恵の生涯 舞台女優・舞香さん一人芝居【登別】
葛藤、苦悩 観衆見入る 「アイヌ神謡集」の著者として知られる知里幸恵の生涯を描いた一人芝居「神々の謡(うた)~知里幸恵の自ら歌った謡~」(登別市教育委員会主催)が9月29日、登別港町の観光交流...
柏葉生の「翼」に 100年碑除幕式【帯広】
帯広柏葉高校全日制100周年・定時制70周年記念事業で制作した記念碑「希望の翼」の除幕式(記念事業協賛会主催)が1日、同校玄関前広場で開かれた。関係者60人が同校の歴史と未来に思いをはせた。 ...
フクハラ長崎屋店が閉店 市中心部最後のスーパー【帯広】
旧長崎屋帯広店(現帯広駅南ビル、市西4南12)内にある「フクハラ長崎屋店」(佐々木伸隆店長)が9月30日で閉店し、12年間の営業を終えた。市内中心部から食品スーパーマーケットの灯が消えた。 ...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
草創期の釧路学ぶ 元町講座で研究家佐藤さん講演【釧路市】
2ユニクロ、市とコラボ モルエ中島、29日オープン【室蘭】
3室蘭キャンプ、10月に第2弾 1万人の来場見込む【室蘭】
41万5000個…餅まき熱戦 みのり祭りフル開催【浦幌】
5函館市内小中学校で大型ディスプレイ整備完了 市教委22年度に722台【函館】
-
1
旧大滝中、遊び場に変身 チャイルドフッド13日オープン【伊達】
2出川さん西胆振ロケ「充電させてもらえませんか?」 室蘭出身の水野プロデューサー、古里への思い熱く【室蘭】
3釧路テーマの動画好評 合成音声で過去、現在解説 ユーチューバー・マルピギアさん【釧路市】
4ハセストと小いけ本店初コラボ 「やきとり弁当カレーごはん」1日発売【函館】
5室蘭キャンプ、10月に第2弾 1万人の来場見込む【室蘭】