中学生で全国６位の「京都市教育長賞」を受賞した長口愛香さん

作品「未来へ羽ばたけ」（荒木社中提供）

　【根室】華道家元池坊（本部・京都）主催の国内最大の華道コンクール「学校華道インターネット花展」で、華道家元池坊道東会の荒木社中（荒木伸子教授、根室市）で精進を重ねている長口愛香（あいか）さん（１４）＝市立柏陵中学校２年＝が全国６位となる京都市教育長賞を受賞した。中学生の入賞は道内唯一。

　同花展は、幼稚園児から大学院生までが参加する国内最大規模のコンクール。２５回目の今回は全国１１４９校６０３２作品の応募があり、入選者は最優秀１人、優秀賞９人、ブロック賞８人の１８人、入選は１４人。

　長口さんはこのうち上から６番目の優秀賞「京都市教育長賞」を受賞した。テーマは自由花「未来へ羽ばたけ」。トウガラシやフジバカマなど５種の花材を

　使った。フェニックスロベリニーの葉の半分を切り落とし、鳥が翼を広げ羽ばたくイメージとし、その間に生けたオレンジ色のコスモスを誇張するよう表現した。

　コロナ禍の閉塞感を脱し「飛び回りたい」という思いを込めた作品で、審査委員長は「大胆な構成が面白い作品です」と評した。

　小学１年で入門し、幾度も同花展に挑戦してきた。荒木教授の弟子で叔母の長口睦好（むつこ）さん（５４）と二人三脚で日々稽古した結果が初入賞。「すごくうれしい。びっくりして何度も確認した」と笑う。

　姉の楓香（ふうか）さん（２２）も１７年の同展で入選しているが、上位入賞の愛香さんの結果に「越された」と悔しがっているという。