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函館新聞

指導者の祭典インタースキー 知内町教委の上野さん出場へ【知内】

 

「最高の滑りをしたい」と話す上野さん

【知内】今月26~31日にフィンランドで開かれるスノースポーツの指導者の祭典「インタースキー(世界スキー指導者会議)2023」に、知内町教委社会教育主事の上野英孝さん(45)が出場する。日本代表の一員に選出され、かかとを固定しないで滑る「テレマークスキー」の滑降技術を披露する。道南からの派遣は初めてで、上野さんは「学んだ技術や経験を、道南のスキー振興、後進の育成に還元したい」と意気込んでいる。

 インタースキーは4年に1度開催し、今回で22回目。国際スキー教師連盟に加盟する各国の指導者らが、自国で主流となっている滑走技術や指導法を実演発表するほか、ワークショップや全体会議で、選手によるレッスンの実演やプレゼンテーションする機会もある。 

 日本代表メンバーは、スキーやスノーボードでデモンストレーターと呼ばれるトップ級の滑降技術を持った20人を選出。今回初めてテレマークの選手2人を派遣し、上野さんはその1人に選ばれた。

 上野さんはテレマークスキーのワールドカップで5位入賞(2005年)をはじめ、デフリンピック(聴覚障害者の国際スポーツ大会)のアルペンスキー日本代表の監督、コーチも務め、選手、指導者として国際大会の経験が豊富だ。

 日本チームは選手20人で隊列を組んでターンや滑降するフォーメンションをはじめ、歌舞伎の音楽に合わせたパフォーマンスなどを実演。上野さんは、テレマークスキーの最新技術を駆使したパフォーマンスを披露する。「北欧発祥のテレマークだが、アジアから国際レベルに通用するパフォーマンスができることを表現したい。アグレッシブに最高の滑りをする」と意欲を口にする。

 本番に向け2月15~17日には長野県での合宿に参加し、実戦練習を積んだ。普段は町営スキー場(元町)で地元のスキー少年団の指導に当たる。「世界の大舞台で滑る姿が子どもたちの今後の励みや向上心につながってほしい」と話している。

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