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函館新聞

市函と遺愛に牛乳贈呈 若者の牛乳離れ防ごう JA酪農部会【函館】

市立函館高の生徒に牛乳を手渡す金子さん(左)と林さん(中央)

 JA新はこだて酪農生産部会(金子新市会長)は、若者の牛乳離れを食い止めようと、市立函館高校(花松均校長)と遺愛女子中学高校(福島基輝校長)に牛乳パック計1392個を贈った。生徒たちは早速、昼食に味わい、牛乳のおいしさを再確認した。

 部会が牛乳の消費拡大に向け初めて企画し、2月27日に実施。小・中学校の給食で出る北海道乳業の200ミリリットル入りパック1392個を用意し、市立函館(1、2年生)に480個、遺愛(中学1~3年、高校1~3年)に912個を届けた。

 市立函館では、金子会長(56)=函館市=と林聖洋副会長(50)=八雲町=が訪れ、生徒に牛乳を手渡した。1年の桃井空大さん(16)は「給食がなくなって中学校時代より飲む回数が減った。でも牛乳が大好きなので、家で週に2、3回は飲む。昼は飲む機会がないので、毎日飲めるとうれしい」と笑顔。生徒会長で2年の平野彩さん(17)は「無料で配ってもらえるのは非常にありがたい。もっと牛乳を飲むようにしたい」と話した。

 金子会長は「牛乳の需給バランスが崩れ、生乳の生産抑制をしているのが現状。学校給食が終わった高校生から牛乳離れが始まっている。牛乳はカルシウムやタンパク質が豊富で脳の活性化にも良い。牛乳を飲んで健康な学校生活を送ってほしい」と期待を込めた。

 部会によると、函館市内で6500人、道南全体で8500人の高校生がおり、今回の反応を見て、全校に配れるよう来年度の事業計画、予算に反映させる考え。

 部会は現在170戸で、八雲やせたな、長万部、七飯が中心。飼料価格の高騰や生乳の生産抑制に直面し、全国で離農する動きが進んでいる。JA管内も最盛期は300戸の酪農家がいたという。

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