華麗なばちさばきに拍手 新冠判官太鼓創立50周年記念事業 レ・コード館で太鼓演奏会【新冠】
【新冠】新冠判官太鼓創立50周年記念事業「太鼓魂 一打入魂 絆・伝承」の太鼓演奏会が2月26日、町レ・コード館で行われ、伝統文化を伝える4団体の共演を400人を超える来場者たちが楽しんだ。同判官太鼓保存会が主催し、町、教委、町文化協会が後援。
新冠判官太鼓保存会(橋本正美会長)は、1970年(昭和45年)に郷土芸能「判官太鼓」を創設。82年に同保存会に名称を変更、現在まで道内外のイベントに数多く出演し演奏活動を続け、判官太鼓の保存伝承の後継者育成に情熱を傾け、少年太鼓の部を設け、4年に一度の小学校3年生の募集を開始し、現在まで育てた打ち手は第13期生まで160人を超えている。
ステージ中央には、静内高校書道部が書き上げた「太鼓魂 一打入魂 絆・伝承」の力強い書道作品が掲示された。
オープニングでは、新冠判官太鼓の小学生の「いななき太鼓・ほろしり太鼓」、中学生の「ひがつら太鼓・激流、流れ打ち」が披露された。
招待団体の演奏では、日高町の蛍太鼓は、ひづめ・大地・峰。札幌市手稲区の風雪太鼓は粋彩・羅譜・陽春・潮音。新ひだか町の静内染退太鼓は出陣太鼓・静内開拓物語 序章・波・染退川風神渡り打ちが次々と力強く披露された。
橋本会長は「50年の節目を迎え、打ち手も新たな気持ちで100年に向け歩みを進めていきたい」とあいさつ。
トリを務める新冠判官太鼓の演奏曲は、さざれ、海鳴り太鼓、周慶太鼓、天馬などを披露し、来場者たちは太鼓の音圧を体いっぱいに感じながら、華麗で力強いばちさばきの数々に拍手や掛け声を送っていた。最後に、総出演者による合同曲「ほろしり太鼓」で演奏を締めくくった。
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