エゾシカ事故677件、胆振対策協 21年度、管内別ワースト【胆振】
胆振地域エゾシカ・ヒグマ対策連絡協議会(会長・久保貴司胆振総合振興局保健環境部くらし・子育て担当部長)が1日、海岸町のむろらん広域センタービルで開かれた。2021年度に胆振管内で発生したエゾシカが関係する交通事故は、前年度より98件増の677件あり、振興局別で全道最多だったことが報告された。
同協議会によると、全道で発生したエゾシカが関係する交通事故は4009件(前年度比498件増)。エゾシカが線路内に立ち入るなどして、列車の運行に支障があった件数は3951件(同418件増)で、いずれも過去最多だった。
同年度の全道のエゾシカによる農林被害額は、44億8千万円(同4億1200万円増)。被害は牧草が全体の40%を占め、水稲が8・4%、ビートが7・9%、バレイショが7・2%など。胆振管内の被害額は、3億1800万円(同1億900万円増)だった。
このほか、エゾシカを食材として活用する出前講座などの取り組みを紹介。22年度に全道で3件発生しているヒグマによる人身事故についても情報共有された。
胆振管内の自治体や農業・林業団体、猟友会など関係者50人が出席した。
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