舞鶴でCO2液化設備着工 苫小牧へ長距離輸送 JCCS
苫小牧市などで二酸化炭素(CO2)を回収、貯留、有効利用する「CCUS」拠点化実証事業を展開する日本CCS調査(東京、中島俊朗社長)=JCCS=は1日、京都府舞鶴市の関西電力舞鶴発電所内でCO2液化設備の起工式を行った。
CCUSとしては世界初の試みとなる液化CO2の船舶長距離輸送に向けた事業。昨年5月に苫小牧市真砂町で液化CO2の受け入れ設備を着工し、この日は出荷側の舞鶴市でCO2液化や荷役設備などの工事に着手した。
両市の設備は共に2024年9月完成予定で、同年中に液化CO2の輸送実証を開始。26年度末まで舞鶴の石炭火力発電所から発生するCO2を年間1万トン規模で分離・回収、液化し、約1000キロ離れた苫小牧港・西港まで運ぶ。
国が21年度から160億円の事業費で長期展開している。委託先の国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募し、同社など4社が共同受注して研究開発や施設整備、実証試験などを進めている。
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