燃え殻利用し土木資材生産 とませいが新プラント建設
一般・産業廃棄物処理を手掛けるとませい(本社苫小牧市・渡辺秀敏代表取締役)は1日、市勇払の同社敷地内に新たに導入したプラントを使い、バイオマス発電所で発生する燃え殻などを利用した土木資材「覆土材」の生産を始めた。燃え殻を利用することで、生産時に多くの二酸化炭素(CO2)を排出するセメントの使用量を減らし脱炭素に貢献する。渡辺代表取締役は「中小企業も環境や社会課題を重視する時代になってきた」と話す。
同社の「覆土材」は、これまでもセメントや生石灰などを原料に生産し、採掘した土地を埋め戻す際などに使われてきた。新たな「覆土材」は燃え殻やばいじん、水、薬剤を混ぜ合わせて造る。5年後までに年間1万トンの生産を予定し、従来品より大幅なCO2削減を目指す。
昨年11月から工事を進めきた新たなプラントでは、高さ約13メートルの2基のサイロや材料を混ぜるミキサー、破砕機を設置した。同社によると、バイオマス発電の燃焼灰を利用した設備は道内では珍しいという。
また新たなプラントは、北洋銀行(札幌市)が環境改善効果のある事業のみに融資する「グリーンローン」を利用し建設された。世界基準の「グリーンローン原則2021」に適合した事業に対する融資制度で、同行によると4例目の融資となり、苫小牧市内の企業では初めて。
同行苫小牧中央支店の水本健一執行役員支店長は「これからは持続可能性のある社会が求められていく。(環境に配慮した投資が)銀行の評価にもつながってくる」と述べた。
関連記事
狙い定めドローン操縦 室工高1年生が体験【室蘭】
道建設部主催の情報通信技術(ICT)の体験講習会が20日、室蘭市宮の森町の室蘭工業高校(鈴木康礼校長)で行われた。1年生の環境土木科6人、建築科23人が、ICTの基礎知識やドローンの操縦技術を...
12月1日「Xマスコンサート」 サンタの会、活動振り返る展示も【伊達】
西胆振で活動する音楽ボランティアグループ・サンタの会(太田亜紀子代表)のクリスマスチャリティーコンサート「ぼくらの音楽会」が、伊達市梅本町の伊達信用金庫コスモスホールで12月1日に開かれる。ク...
健千窯の津村さんに社会ボランティア賞 国際ソロプチミスト日本財団表彰【登..
工房、不登校児の居場所に 登別市緑町の窯元・健千窯を主宰する津村健二さん(79)が、国際ソロプチミスト日本財団から社会ボランティア賞を受賞した。2012年から市内小中学校の不登校の子どもたちに...
「いい(11)夫婦(22)の日」 最高齢医師 支え合う【音更】
夫婦で田中医院(音更町木野大通東15ノ2)を営み46年目を迎えた精神科医・院長の田中章二さん(85)と、内科医・副院長のサイ子さん(86)。十勝の現役医師で最高齢となった2人は、共に大病を乗り越...
川の見回り 馬上から 悪路も悠々踏破 帯開建と畜大実験【帯広】
帯広開発建設部と帯広畜産大学は21日、帯広市内の札内川河川敷付近で馬を活用した騎馬パトロールの試行実験を実施した。馬を活用することによる河川管理などへの可能性の検討を目的とし、その効果や課題な...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
2函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
3帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
4昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
5トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】