パナが取り組み紹介、脱炭素社会構築へセミナー 西胆振グリーン社会創造研究会【室蘭】
西胆振グリーン社会創造研究会(藤当満代表)のセミナーが27日、室蘭市みゆき町の室蘭ユースホステルで開かれた。西胆振の脱炭素社会の構築に向け、パナソニックグループの取り組みについて理解を深めた。
パナソニックグループは幅広い事業領域を生かし、社会の省エネ化と再生可能エネルギーの普及に取り組む「グリーンインパクト」を実施している。
同研究会は、メンバーのパナソニックITS室蘭開発室(中島町)の協力を得てセミナーを開催した。講師はパナソニックオペレーショナルエクセレンス北海道支店(札幌市)の髙山俊宏支店長が務めた。
髙山さんはグリーンインパクトについて、再エネ100%のパナソニック草津工場(滋賀県)では、電力の8割を純水素型燃料電池で賄い、残りの2割を太陽電池で補っているなどの取り組み事例を紹介。
純水素型燃料電池やヒートポンプ式温水暖房機を活用し、同社が推進するグリーン水素による社会全体の脱炭素化については「中東、東南アジア、中南米、インドなど水素生成のポテンシャルが高い地域からの引き合いが強い」とした。
脱炭素社会の実現については「水素利用が不可欠。中長期ロードマップに沿って推進すべき」とし、「日本の水素需要ポテンシャルを満たすには、コスト競争力の高い国からの輸入水素が必要。地域に合わせてコスト面まで踏み込んだ検討を」と助言していた。
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