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函館新聞

急変時の対応、向上目指す 五稜郭病院、最新のシミュレーター導入【函館】

最新のシミュレーター「シムマン」を使う江濵科長

 函館五稜郭病院(中田智明院長)は、人型のトレーニング用シミュレーター「Sim Man(シムマン)ALS」と「Sim Man Junior」を道内の病院で初めて導入した。患者の呼吸や脈拍をリアルに再現できるほか、気管挿管や薬剤注入などの手技も訓練できる最新の機器だ。江濵由松救急科長(40)は「院内で患者が急変したときの対応の質の向上につなげたい」と話している。

 シムマンはノルウェーの企業の製品。同病院は今回、大人と子どもを模した2体を導入した。PCやタブレットに接続し、バイタルを表示。呼吸や脈拍の強弱を調整することができるなど多彩な機能を備えている。

 従来のシミュレーターでは心停止状態を想定した蘇生のトレーニングが中心だった。江濵科長は「シムマンの導入で急変前の予兆も再現することができ、あらゆる状況、シナリオで適切な処置を訓練できる」と効果を期待する。

 また、心音を鳴らしたり、胸部が上下したりすることもでき、より実践に近い形でトレーニングできることもメリット。心停止の原因となるさまざまな状態を忠実に再現。子どものシミュレーターはけいれんさせることもできる。

 同病院は、患者の急変時の対応に力を入れており、医師や看護師、放射線技師ら多職種で、院内急変対策チームを編成している。江濵科長は「院内教育を充実させ、地域医療に貢献していきたい」と意気込んでいる。

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