地域再生大賞・優秀賞受賞、室蘭イタンキ浜鳴り砂を守る会 環境保全で高い評価、学校出前講座や漂着物展示【室蘭】
地域の環境保全活動に取り組む室蘭イタンキ浜鳴り砂を守る会(菊地富子会長)が地域に活気をもたらす団体などを表彰する「2022年度第13回地域再生大賞」北海道・東北地区の優秀賞に輝いた。
同賞は10年度から毎年実施。室蘭民報など地方新聞46紙と共同通信が地域に活気をもたらす団体などを表彰している。まちづくりや福祉・地域医療、文化活動と幅広い分野が対象。同会は、イタンキ浜の鳴り砂保全や小中学校での環境についての出前講座、漂着物展示などの環境保全活動が高く評価された。
伝達式は20日、室蘭民報本社で行われた。菊地会長、幹事の安部正男さん、会計監査の田中正輝さんが訪れた。野田龍也代表取締役社長が「地域の再生や活性化に大きな成果を果たした。事業の将来性を評価し、全国のモデルとなる活動を表彰します」と表彰状を手渡した。
同会は1997年3月に設立。小中学校での出前講座では、紙芝居を通して鳴り砂の歴史や文化を伝えてきた。また、漂着した木の枝を活用した鉛筆をプレゼントし、漂着物に触れる機会も図ってきた。清掃活動は長年、4~10月の期間に10回実施するなど、貴重な砂浜を守ってきた。
菊地会長は「単純な活動だが、環境を守るためには重要な取り組み。多くの方々の協力があってこそ」と振り返る。「今回の受賞はこれからの励みになる。大人から子どもまでが活動できるので、継続していきたい」と話した。
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