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函館新聞

80代で初のはこだて検定上級合格 上新川町の佐藤さん【函館】

「検定で得た知識を資料館でのより深い説明につなげたい」と話す佐藤さん

 「第17回函館歴史文化観光検定(はこだて検定)」(函館商工会議所主催、昨年11月実施)で、函館市上新川町の佐藤泰治さん(84)が上級試験に合格し、これまでの最年長記録の76歳を更新、初の80代での合格者となった。末広町の北方民族資料館で説明員を務める佐藤さんは「検定の対策で得た知識をより深い説明につなげたい」と意欲を見せる。  佐藤さんは函館出身。同資料館では10年ほど前から説明員を務め、アイヌをはじめとした北方民族に関する展示物の説明など来場者の案内にあたっている。 

 道内では2020年、胆振管内白老町にアイヌ文化を発信する「ウポポイ(民族共生象徴空間)」がオープン。野田サトルさんによる人気漫画「ゴールデンカムイ」ではアイヌの風俗が描かれるなどアイヌ文化が脚光を浴び、知識を深めようと資料館へ足を運ぶ人も増えている。 

 はこだて検定は説明員としての活動から「自分では答えられない質問もあり、歴史的背景とのつながりを踏まえた深い説明が求められている」(佐藤さん)と考え「自分のレベルを確かめよう」と17年から検定を受験した。

 初級は20年に合格したものの、上級の合格点80点以上の壁は厚く、はこだて検定合格者の会(山本和雄会長)が主催する受験講座を受講し対策を進めた。資料館での解説で来場者に聞かれ上手く答えられなかった内容を調べるなど日ごろから知識を身に付けようと努力した。念願がかない、昨年の試験で合格をつかんだが、「問題がやさしめ、ラッキーでした」と笑って謙遜する。

 今後に向けては「合格は自分のモチベーション維持にもつながった。これからもニーズに応えられるようより深い説明を追求し、函館の魅力発信につなげたい」と笑みを浮かべる。

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