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室蘭民報

防犯ネット運用へ、特殊詐欺の情報共有 室蘭署と金融機関【室蘭】

特殊詐欺被害防止に向け連携を図った防犯連携会議

 室蘭登別金融機関防犯連絡会議が13日、室蘭警察署で初めて行われた。同署や金融機関が特殊詐欺被害などについて情報共有した。未然防止に向け、きょう14日にも防犯ネットワークの運用を開始する。

 13人が出席。同署の金平智之署長は特殊詐欺が、かけがえのない財産を奪うとともに「信じた末の被害。心に対する被害も非常に強い犯罪」と強調。財産保護などのためにも「連携しながら取り組んでいきたい」と協力を求めた。

 同署には近年、特殊詐欺に関する相談が多くなっている。複数の金融機関に連携を働きかけてこの日の第1回会合に至った。同ネットワークは同署が管内での予兆電話や特殊詐欺の発生を認知した際、速やかにメールやファクスで金融機関に通知するシステム。

 会議では2022年の管内特殊詐欺被害の状況が報告された。件数は6件(21年比1件増)で被害額が3580万円(同1670万円増)だった。また、実際の犯行予兆電話を共有し、被害の未然防止に努めた。

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