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函館新聞

少年の立ち直り支援強化 道内初、函本と鑑別所が協定締結【函館】

協定書を交わした高水本部長(左)と東山支所長(提供)

 非行などの問題を抱える少年の立ち直り支援を強化しようと、道警函館方面本部(高水紀美彦本部長)と札幌少年鑑別所函館少年鑑別支所(東山哲也支所長)は13日、協定を結んだ。道警の方面本部と少年鑑別所が協定を締結するのは初めて。

 昨年12月23日にオンライン形式で開かれた少年非行対策会議で、同4月に施行された改正少年法で18歳と19歳の「特定少年」を含む少年の非行対策が示されたことを受け、各都道府県警と少年鑑別所との間で協定を結ぶ動きが加速した。同本部は24番目。

 道警ではこれまで「少年の居場所づくり事業」(通称JUMPプラン)として農業体験や料理教室、ボランティア活動などを通じて他者を思いやる意識醸成を図り、環境面から少年たちの立ち直りをサポート。

少年鑑別所では豊富な専門的知識と経験を持つ心理技官が面接や心理検査を実施し、精神面から問題行動の要因を分析するなどしている。協定締結後は保護者の同意を得た上で警察と鑑別所間で情報を共有するとともに、双方の強みを融合して円滑な支援を目指す。

 同本部であった締結式で高水本部長と東山支所長が協定書を交わした。同本部生活安全課の前田勝也次席と東山支所長は「(相互に)連携して地域の少年の非行防止と健全育成に努めたい」としている。

 同本部によると、管内で昨年1~12月末までに取り扱った非行少年は前年比18人減の62人と、過去5年間で最少となった一方、不良行為少年(未成年飲酒や喫煙、家出など)は748人で、前年より173人増えている(いずれも暫定値)。

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