スライドを使い具体的に説明する講師の高校生

【平取】平取高校３年生から進路に対する考え方や実現に向けた取り組みのアドバイスを聞く進路講話「ようこそ先輩」（高校生活説明会）が９日、振内中（矢野渉校長、生徒25人）で開かれた。

　講師は、同校卒業生の庄司蓮矢さん（就職先・小林組）、猪股沙季さん（苫小牧看護専門学校進学予定）、藤島颯也さん（道教育大釧路校進学予定）。

　３人はスライドを使いながら、高校生活や進路選択に関わる①高校生活と中学校生活の違い②中学生のうちにしておくと良いこと③進路選択（目標設定・自己実現に向けての努力）④平取高校の魅力―の４つの分野に分けて、わかりやすく説明した。

　最後に「さまざまなことに挑戦すると、その過程で知識や経験を豊富に得ることができ、臨機応変に対応できるようになる。失敗することもあるが、失敗することにより得るものも多く、恐れないことが大切。壁にぶつかり立ち止まった時は、互いに頼ったり頼られたり、コミュニケーションを取り合いながらレベルアップしていこう」と呼び掛けた。

　振内中の山口朝貴也（ときや）生徒会長（２年）は、「一番心に残っているのは、失敗を恐れず挑戦すること。同校の身近な卒業生の先輩に体験を通した話を聞けたのは、すごく良い機会になった」と礼を述べた。

　講師を務めた藤島さんは「自分の経験から話すことが中学生の役に立てばうれしい。この機会を通して改めて高校生活の３年間を振り返り充実していたことを実感した」と感想。矢野渉校長は「中学生は漠然と自分の将来を考えているのが現実で、高校に行ってから考えようという生徒がほとんど。先輩の話を聞くことでより現実的に考え、自分はどう生きたいのかを問いかける機会になったのでは」と話した。