オホーツク流氷館で本物の流氷と記念写真（網走市教委提供）

　【網走】ブラジル・サンパウロ市の日系人が通う日本語学校「松柏学園」の使節団がこのほど網走を訪れ、日本の文化を体験したほか、冬ならではのアクティビティを楽しんだ。

　訪れたのは、生徒30人とエミー・サイトウ副校長ら教諭３人の合わせて33人。１月から来日しており、沖縄県の石垣島から北海道まで日本を縦断。函館から千歳経由で空路、網走入りした。

　３日間の滞在中、流氷観光砕氷船おーろらやオホーツク流氷館、道立オホーツク公園てんとらんどで冬の網走を満喫した一行は、潮見コミセンで日本の文化を体験した。

　節分の豆まきでは鬼の面を顔につけたり、竹とんぼの体験では一気に上がって天井に張り付く竹とんぼに大喜び。みな日本に来たことを実感していた。

　同校は自分のルーツや日本文化を学ぼうと、南半球の夏休みにあたる時期、日本を訪れている。

　網走の訪問は、「本州だけでなく北海道の厳寒を体験したい」という要望を受けたのが始まり。１９８０年から網走小を訪れ、児童と交流していたが、今回は新型コロナの影響で交流を中止。これに代わるものとして、市教委が受け入れた。