除雪されたトラックで汗を流す利用者

　室蘭市入江運動公園陸上競技場（入江町）は、今季もトラックなどが除雪され、冬季利用ができるよう整備されている。昨年と比べ利用者は増えており、競技場関係者は「雪が積もる時季でも利用できる施設があると知ってもらいたい」と呼びかけている。

　施設の冬季営業は昨年１２月に始まり、１月中旬までで約５７０人が利用。昨年の同期間よりも利用が伸びている。「冬でも使える貴重な場所があると、陸上関係者の間で施設の存在が広まっていることが要因ではないか」。競技場関係者は話す。

　市内の歩道は凍結や雪の凹凸のせいで走りにくくなっている。このため、スポーツ選手のみならず市民のウオーキング場としても活用されている。競技場内は積雪こそあるものの、８レーンある４００メートルトラック部分は降雪のたびに除雪されているため、存分に体を動かせる。

　同競技場を盛んに利用している北海道栄高校の駅伝部は、職員とともにトラックを１時間以上雪かきしてから練習を開始。同部の山中慎監督は「トラックが使えてありがたい。雪かきもトレーニングになっているので、継続して利用していきたい」と話していた。

　札幌や旭川から足を運ぶ選手もおり、白い息を吐きながら汗を流す。陸上シーズン目前の３月からは、合宿での利用も予定されていて、さらに利用が増えるという。

　現在の営業日は土、日曜、祝日。春休み期間も利用できる予定。料金は一般２００円、高校生１００円、市内の小中学生無料（市外５０円）、６５歳以上の高齢者１３０円。１０回分の料金で１２回利用できる回数券も販売している。料金には競技場内のトレーニング室利用料が含まれる。

　同競技場のブログ（https://ameblo.jp/id-rikujyo/）では各情報を発信中。１月３１日の投稿には、ライブカメラでトラックの様子を確認できる方法を掲載している。

　問い合わせは同競技場、電話０１４３・２４局３４４３番へ。

エアロバイクなどが整備されているトレーニング室も利用できる