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室蘭民報

青蘭フェリー「地元定着の航路に」 青山市長表敬で村上社長が抱負【室蘭】

報道陣の質問に答える村上社長

 室蘭-青森のフェリー航路を新設すると発表した津軽海峡フェリー(本社函館市)の村上玉樹代表取締役社長が3日、青山剛室蘭市長を表敬訪問した。村上社長は「青山市長から歓迎しますという言葉を頂き、元気づけられた。皆さんの期待に添うように頑張っていきたいと思うので、理解や支援をお願いしたい」と新航路への思いを語った。

 同社は1日に室蘭港と青森港(青森市)を結ぶフェリー航路(205キロ)を10月に開設すると発表した。室蘭市と室蘭港の利用に向けた具体的な協議を開始するため、村上社長と井内政宏常務取締役社長室管掌が室蘭を訪れた。青山市長、白熊良平副市長、児玉智明市議会議長らが応対した。

 表敬訪問は冒頭を除いて非公開。会合後、青山市長は市民や運送事業者らも喜んでいると強調し、就航に向け必要な手続きを協力していくとした上で「安定した運航をお願いしたい」と述べた。児玉議長は「室蘭にとっても明るいニュース」と歓迎。物流業界の動向もあるが「ドライバー不足問題の解消にもつながる。一市民としても長く続いてほしい」と期待していた。

 村上社長は「津軽海峡フェリーとなってからは初めての新航路。末永く利用していただけるよう、地元に定着して喜んでもらえるような航路に育てていきたい」と抱負を語った。

村上社長一問一答 所要「7時間」が決め手

 -青蘭航路を開設することになった経緯、理由について。
 2024年4月施行の働き方改革関連法で、トラック運転手の時間外労働の上限(年間960時間、月平均80時間)が規制される。運転手の数自体も不足し、運行本数も影響を受けて必要な物資が届かなくなったり、運べなくなったりする「物流の2024年問題」が起こりうる。顧客の貨物運送業者に話を聞いても同様の問題があり、憂慮している。

 私たちは函館-青森間を運航しているが、運航時間が3時間40分程度で休憩時間としては短く、労働時間の短縮にはつながらない。もう少し長い距離の航路はないかと検討していたところ、室蘭港(運航時間7時間)の適性が高いという結論に達した。

 24年問題に対応するためには、早く運航を始めて、顧客の方に利用しやすく、適切なルートを検討していただき、試していただく必要があるので、10月に開設することにした。

 これから航路認可申請に向けた手続きがあるし、貨物運送業者のニーズも把握しながら運賃を決めていきたい。室蘭市の指導も受けながら準備を進めたい。

 -旅客の利用については。  短距離ほど旅客の利用も多い傾向にある。青函航路とともに室蘭-青森航路が選択肢になるよう、函館、室蘭片方ずつの利用や周遊割引など、利用しやすい状況をつくりたい。縄文遺跡ツアーなど、他ではできないようなことも検討していきたい。

 -室蘭の印象や市への要望は。
 非常にいい位置にあるし、素晴らしい港がある。フェリーふ頭も整備されているので、使い勝手が良いのでは。これから使用船舶のトライアルも行うし、フェリーターミナルも利用させていただくので、市と相談させていただきたい。

 -室蘭支店の開設については。
 フェリーターミナル内に10月に開設を予定している。人数は検討段階だが、将来的には地元採用も考えていきたい。

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