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日高報知新聞

発達に応じた関わり方 浦河町教委 幼保小連携・接続研修会【浦河】

 浦河町教育委員会は1月25日、町総合文化会館ふれあいホールで2022年度第2回浦河町幼保小連携・接続研修会を開催した。講師に北海道文教大学人間学部健康・栄養学科の石垣則昭教授を招き、保育・幼児教育から小学校への接続について研鑽を深めた。

 テーマは「0歳から小学校低学年の子どもたちを保育園・幼稚園・小学校教育で、どのように接すると健やかな成長につながるのか」。講師の石垣教授は、胆振管内の中学校教諭から教頭、校長を経て、共済組合北海道支部学校支援アドバイザー、北海道医療大学心理科学部非常勤講師などを経て、20年から現職。これまでに何度も浦河町を訪れ、学校、教育関係者、保護者らに向けての講演や研修で講師を務めている。

 0歳児から小学校低学年での育ち方の困難さがその子の持っている特性なのか、接し方が原因なのか判別が難しいことがあるため、発達に応じた関わり方を中心に研修し、幼保小の連携・接続に生かしていくことが目的。町内の幼稚園、保育園、小学校、関係機関、保護者ら45人が参加した。

 研修会では、石垣教授が0歳から小学校3・4年生の中学年までの育ちと、その関わり方について、発達段階それぞれの子どもたちの心理状況など具体例を挙げながら解説した。

 石垣教授は「〝中1ギャップ〟は小学校5、6年生ではなく、3、4年生のうちから始まっている」と指摘し、「〝小1プロブレム〟〝9歳の壁〟が中1ギャップにつながっている。それぞれの年代で子どもたちの不安をどう接続するかが重要」と言及。また、低学年の子どもたちへの対応として「子どもに〝だから言ったでしょ!〟〝何度言ったらわかるの!〟はだめ。〝こうするといいよ〟などと、どうするといいのかを明確に教えてあげることが大切」とアドバイスした。

 参加者は小グループに分かれて、乳幼児期から小学校低学年までの子どもたちの行動や心の動きについて意見を交わしながら理解を深めていた。

  ◇  ◇  ◇

 同研修会の翌日の26、27日には、石垣教授による授業改善クリニックが行われた。

 教職員が学習理論を学び児童生徒の学力向上を図ることを目的に、石垣教授が2日間で荻伏中、浦河小、堺町小、浦河第一中を巡回。授業を参観したうえで、研修担当者や各教職員との研修・面談などを通して、授業改善に向けた課題などを指摘し、的確なアドバイスやメッセージを伝えた。

保育・幼児教育から小学校への接続について研さんを深めた研修会

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