遺族立ち合い可能に 苫小牧市、 コロナ感染者火葬ガイドライン見直し
苫小牧市は、新型コロナウイルス感染で死亡した人の火葬に関するガイドラインを改定した。高丘霊葬場で火葬する際、感染拡大防止の観点から遺族の立ち会いや収骨を認めていなかったが、これを原則可能にした。国の指針変更や遺族の心情を考慮して見直した。
従来のガイドライン(2020年5月策定)では、病院で死亡したコロナ感染者の遺体を納体袋に納めた後、葬祭事業者が自社施設で一時安置。火葬日時に合わせて高丘霊葬場へ移送し、他の会葬者がいない時間帯に火葬した後、霊葬場職員が収骨。事業者を通じて遺骨を遺族へ引き渡す―としていた。遺族は火葬の際、霊葬場に入れず、最後の見送りや収骨ができない状況になっていた。
しかし、札幌市や旭川市、小樽市など遺族の収骨を認める自治体もあることから、市は昨年、ガイドラインの見直しに着手。自治体によって対応が分かれる状況や遺族心情を踏まえて国も指針を変え、今月、各自治体へ通知した。
国の新たな指針は、適切な感染対策を取れば、遺体を包む納体袋を使う必要はなく、火葬や葬儀も通常通り行えるとする内容。収骨も可能とした。
市は6日の通知を受けて、市医師会や苫小牧保健所などと協議し、国の指針に沿った形でガイドライン改定を決定。葬祭事業者へ連絡し、今月から運用を開始した。
新ガイドラインでは、火葬の際、マスク着用など感染対策を徹底した上で遺族の霊葬場入館を認め、立ち会いや収骨もできるようにした。一方、感染者や疑いのある人は原則入館を不可とした。
市環境生活課は、遺族の気持ちに寄り添う対応が大切とした上で「引き続き感染対策を徹底しながら霊葬の運営を行いたい」としている。
関連記事
500機ドローン Xマス彩る 道の駅で道内最大級ショー【上士幌】
LEDを搭載したドローン500機が冬の夜空を彩る、「かみしほろクリスマスドローンショー2024」(上士幌町ドローンコンテンツ実行委員会主催)が12月21~25日、上士幌町内の道の駅かみしほろで...
焼き魚をテークアウトで 移動販売「えぞ吉」が専門店開業【帯広】
魚の移動販売が人気だった「えぞ吉」(樽美拓哉代表)は22日、帯広市西21南2に「魚の炭火焼き専門店えぞ吉」を開業する。自家製の干し魚を浦幌木炭で「じっくり丁寧に焼いた」(樽美代表)商品などをテー...
ボージョレ解禁 コクある出来 十勝ワイン新酒もきょうから【帯広】
フランスのボージョレ地区で、その年に収穫したブドウを醸造したワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が、21日午前0時に解禁された。十勝管内の酒販店にも早速並んでいる。 帯広市西18南3の「ワ...
海中転落、迅速救助に 室蘭海保、2消防と潜水訓練【室蘭】
室蘭海上保安部は18日、室蘭港南防波堤付近の海域で、室蘭と登別の両市消防本部との合同潜水訓練を実施した。車両転落などを想定した要救助者の捜索と救助を通して、万が一の際の手順や連携を確認した。 ...
思い出、ドアと一緒に 洞爺湖温泉観光協会、記念撮影用に設置【洞爺湖】
洞爺湖観光を楽しんでもらおうと、洞爺湖町の洞爺湖温泉観光協会(大西英生会長)は、湖周辺に記念撮影用の開き戸「TOYA DOORS」を設置した。同協会は「フォトスポットとして、ぜひ活用して」とP...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
2函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
3釧路の漫画家吉田さん、「スノウ」配信開始【釧路市】
4道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
5帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】