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日高報知新聞

元騎手の五十嵐冬樹さん【日高】

【日高】ホッカイドウ競馬の騎手として活躍した五十嵐冬樹さん(47)が5日、調教師として新たなホースマン人生を踏み出した。昨年11月11日に発表された地方競馬の調教師試験に合格し、門別競馬場できゅう舎を開業した。

 深川市出身。父親がばんえい競馬が好きで良く連れて行ってもらい、中学2年生の時にテレビの競馬中継を見たのがきっかけで騎手になることを志した。

 1993年10月4日、札幌競馬場でデビュー。初勝利は同年10月20日で、「1カ月で8勝を挙げたが、その後5年ほど成果が出なかった」と当時を振り返った。その間、桑原義光元調教師に騎手や人間として大切なものを教わったという。

 通算成績は1万6407戦2537勝。重賞は中央、海外を含め76勝。リーディングは11度(1999、2001〜09、15年)。06年シンガポール航空国際Cをコスモバルクとのコンビで制し、地方所属馬、同騎手として初の海外GⅠ制覇を成し遂げた。

 現役中、体重管理が大変な騎手もいるが五十嵐師はそういう苦労はなかった。また、落馬がつきものだが骨折することも無かった。しかしながら、15年に右足のアキレス腱断裂。8カ月休業を余儀なくされた。この出来事は大きかったという。

 「騎手をやめたら調教師になろう」と漠然と思っていたが、師匠と仰ぐ桑原調教師が勇退してから現実のものとして考えるようになった。「目標とする調教師はやはり桑原調教師。足元にも及ばないが1歩でも近づきたい。ここで育ててもらったので、少しでも恩返しできるようにしたい。馬への感謝の気持ちを忘れないように向き合って行きたい」と力を込めた。

 調教師として、馬主から預託された馬を管理、育成し、目標のレースに向けて仕上げていくとともに、厩舎スタッフの労務や給与支払いなど経営者として管理していくことになる。「慣れない事務的な作業も大変だが、ベテランの厩務員2人がいるので助かっている。初めての試みで大変だが新鮮味もある」とにこやかに答えた。

 また、「コロナ禍でもホッカイドウ競馬の売り上げは順調にいっているが、これからが正念場」と気を引き締めている。

 騎手として第一線で活躍してきた五十嵐さん。今後は調教師として、これまでの経験を生かしながら、競走馬の調教に励む。

30年間の騎手人生を締め括り、新たな人生を歩み出した五十嵐調教師

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