寒締めホウレンソウ【平取・日高】
【平取・日高】しわのある葉が特徴の冬の味覚「寒締めホウレンソウ」の収穫作業が、平取・日高両町で最盛期を迎えている。平取町振内町の菅原章さん(50)のビニールハウス5棟(400坪)では、昨年9月18日に種をまき、12月10日から収穫が始まった。今年は400ケース(1ケース20袋)を目標に2月20日頃まで収穫予定。
菅原さんは、4代目の農家で今年で28年目。ホウレンソウ部会の役員理事。トマトと寒締めホウレンソウを育てている。母の隆子さん(75)姉の美和さん(51)の家族3人と研修生で作業にあたっている。
寒締めホウレンソウは、冷気から身を守ろうと葉が縮み、養分を蓄え糖度を増す特徴を持つ。ビタミンC、カロテン、鉄、葉酸、ルテインなど体が必要とする多様な成分を含み、一見ごつごつした感じの厚みのある葉は不格好に見えるが、通常の栽培方法と比べ、栄養価が高まり食味も向上すると言われている。
菅原さんのハウスでは、葉が花が咲いたようになる“寒味極(かんあじきわみ)”という種をまいている。茎の部分が短く管理が難しいが見た目にもきれいで消費者からは好評。菅原さんは「今年は寒さが厳しいが、気温が低い方が糖度が増す。普通のホウレンソウより灰汁(あく)が少ないので、しゃぶしゃぶや鍋物、ナムルにすると良い。えぐみも少ないのでサラダにして美味しく食べてもらいたい」と話した。
びらとり農協営農生産部青果課の瀧直也課長は「本年度は平取・日高両町の農家45戸が作付けし、11月30日から2月末まで収穫作業が行われる。出荷量は40㌧程度を見込んでいる。両町のAコープ、コープさっぽろ(トドック)、札幌みらい中央青果に出荷する」と話した。

よく育ったホウレンソウを手にする菅原さん
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