23年度大規模改修へ、入江陸上競技場 2種公認の更新に向け、整備費6~7億円【室蘭】
室蘭市教育委員会は2023年度に入江運動公園陸上競技場(入江町)の大規模な改修を行う方針を明らかにした。施設の劣化が著しく、改修を実施しなければ、日本陸上競技連盟の2種公認基準を満たすことができない。整備費用は6~7億円程度となる見込み。新年度予算案に計上する考え。26日の市議会総務常任委員会で市教委が報告した。
市教委によると、昨年5月に日本陸連の事前調査があり、走路レーン幅の変更に加え、ウレタン舗装や芝生の劣化が認められ、公認継続に伴う改修措置の指摘を受けた。2種公認期間は5年間。期限は5月31日までだが、市教委は1年間、2種公認の延長を日本陸連に申請し改修に取りかかる。
改修はトラック、走路・助走路のウレタン舗装が摩耗しているため、土台を含め抜本的な改修を行う。芝生は盛り上がり記録に影響があるた
め切り下げる。工事は5月に着工、来年4月の供用開始を目指す。このため、改修中は同競技場は使用できなくなる。
改修しない場合、3種公認も得られず、記録は非公認となるという。市教委は「2種公認基準を満たす観客席など既存施設を活用したままの更新は合宿、大会を保つことが可能でありメリットは大きい」とした。
委員からは、改修についての議会への報告の遅さを指摘する意見が多かった。市教委は昨年5月に調査を受け、指摘された事項について内部で方策を検討。12月中旬に日本陸連に検討案を示したことで、この時期の報告になったことを説明した。
同競技場は1988年6月、第2種公認全天候型舗装の陸上競技場としてオープン。胆振、日高管内で第2種公認は入江運動公園陸上競技場のみ。全道には6カ所ある。
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