3月末で廃止のJR留萌本線石狩沼田―留萌間 駅名グッズなど人気【留萌】
3月末でJR留萌本線石狩沼田―留萌間(35・7キロ)が廃止されるのを前に、留萌駅から徒歩5分ほどの留萌市栄町3丁目にあり、多彩な土産物を販売するおみやげ処お勝手屋「萌」には、鉄道ファンの来店が増えている。駅名が書かれたグッズなどを中心に買い求める姿が見受けられる。
NPO法人留萌観光協会(対馬健一会長)が運営するお勝手屋「萌」は、留萌を訪れる観光客をもてなそう―と、留萌観光案内所として観光情報の提供、特産品やオリジナル商品の販売を行っている。
同店では、平成28年12月の留萌本線留萌―増毛間の廃止以降、留萌本線の駅名が書かれたキーホルダーやマグネット、ポストカード、硬券切符などを販売。昨年8月、留萌本線の沿線4自治体が石狩沼田―留萌間などの廃止に合意して以降、徐々に鉄道ファンの来店が増え始めたという。
同12月以降、同店には廃止合意を機に作られた新たなグッズが続々入荷。「思い出の留萌駅」、「ありがとう留萌本線」などの言葉と共に、かつて留萌本線を走っていた車両などの写真を載せたクリアファイルや下敷き、横断幕、ミニのぼり、缶バッジ、駅名入りのストラップやカードなどが並んでいる。
また、市内で米などを販売する丸力笠井商店が製造し、切符風のデザインで「留萌から深川ゆき」、廃止日の「2023・3・31」と印刷された袋に入った留萌管内産米ななつぼし、ラベルに列車の写真を使った増毛町内の国稀酒造株式会社製造の日本酒も販売。包装紙に「さよなら留萌駅」と書かれたクッキー、「さよなら留萌本線」と書かれたまんじゅうも扱っている。
同店によると、クリアファイルや下敷き、ストラップ、カードの売れ行きが良い―という。「昨年の冬と比べると、来店者が増えているように感じる。中には電話での問い合わせもあり、グッズの取り置きを依頼する人もいる」と話している。
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