北黄金貝塚の３６０度画像の一部

冬の現地見学者向けに作ったルートマップ

　伊達市教育委員会は、北黄金貝塚（伊達市北黄金町）をオンラインで見学できるコンテンツ「バーチャル北黄金貝塚」を制作、公開した。解説動画や空撮動画、３６０度画像で、時間や場所を問わず同貝塚の様子を楽しむことができる。

　ガイダンス施設の北黄金貝塚情報センターが１２月１日から３月末まで休館しており、冬期間でも見てもらえるように公開。同貝塚を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産になったことで個人客も増加。昨年４月１日～１１月末の来館者約１万９千人のうち、５割強の１万人が個人客だった。登録前は３割ほどだったといい「解説動画を見て見学ができるようにしたい」という狙いもある。

　コンテンツは過去にドローンで撮影した映像などを編集して作り、見どころをまとめた解説動画や空撮動画、各地点ごとの景色を楽しめる３６０度画像。

　場所は史跡全体のほか、復元貝塚２カ所、水場の祭祀場、竪穴住居、縄文の森（３６０度画像のみ）の６カ所。加えて現在整備工事を行っている駐車場の様子も３６０度画像で公開している。

　３６０度画像は四季の景色を楽しんでもらうため、季節ごとに写真を更新していく考え。動画の英語版なども作り、コンテンツを拡充していく予定。

　また、冬季の現地見学希望者のため、「冬の北黄金貝塚見学ルートマップ」を作製した。マップに記載された２次元バーコードを読み取ることで、解説動画を視聴しながら、見て回ることができる。同情報センター玄関前に置いている。

　市教委生涯学習課の永谷幸人学芸員は「いつでも、どこでもバーチャルで北黄金貝塚に触れてもらえる。このコンテンツをきっかけにして、実際に足を運んでいただけるとうれしい」と活用を呼びかけている。

　「バーチャル北黄金貝塚」のＵＲＬは（ https://www.city.date.hokkaido.jp/funkawan/detail/00007439.html ）。