火山実験を体験する参加者たち

　豊浦町教育委員会主催、豊浦町公民館公開講座「豊浦も西いぶりもおもしろい！」が１５日、町中央公民館（船見町）で行われた。町内外から参加者が集まり、豊浦町や有珠山の地形や自然について学んだ。

　同講座は、ＮＰＯ法人森・水・人ネット、ＮＰＯ法人洞爺湖有珠火山マイスターネットワーク、洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会が協力した。地域の自然を知り、楽しみ方や防災について考えてもらうために企画。当日は、午前と午後の２部構成で実施した。

　午前の部は、洞爺湖有珠山ジオパークの一部である豊浦の地形の成り立ちや、ジオパークの紙芝居、火山に関する絵本の読み聞かせに１９人が参加した。さらに、ホットケーキミックスとココアを使った火山生成など三つの実験も行った。

　薄型の水槽を用いた火山灰・火砕流再現実験では、比重の異なる２種類の入浴剤を使用。ボトルに入った白い水溶液をチューブでつないだ模型の頂上から押し出すと、山の斜面を下っていく火砕流が再現された。

　自然と触れ合うことが好きな木村鈴さん（７）は、豊浦町から姉妹で参加。「白い煙が山からシュッと出てきて、上に行く煙と下に行く煙があるのが見ていて面白かった」と話していた。