道南スルメイカ漁が健闘 6~12月544トン【函館】
今季の道南スルメイカ漁が、ほぼ終了した。函館市農林水産部によると、市水産物地方卸売市場での昨年12月の生鮮スルメイカ取扱量は、前年同期比2トン増の7トンで、6~12月の合計は544トンと、2020年(418トン)、21年(491トン)を上回り、まずまず健闘した。
同部によると、12月の取扱量は統計の残る05年以降で2番目に少ない7トンにとどまった。内訳は上旬4トン、中旬1トン、下旬2トン。1キロあたりの平均単価は同254円高い1086円となり、初めて1000円を超えた。取扱金額は397万円増の813万円。小型イカ釣り漁船の出漁日数は、しけが多く、前年より2日少ない3日だった。
6~12月の合計では、取扱量544トン、単価968円、金額5億2645万円。単価は過去最高で、新型コロナウイルス感染拡大後、初めて行動制限がなく、観光客の復調に支えられた。今季は単月で前年を上回ったのは6、9、11、12月だった。
同部は「11月中旬以降は出漁しても捕れない日が続き、漁期は1月末だが、ほぼ終了。コロナ禍でも気にせず観光客の姿が見られたほか、全国旅行支援事業『HOKKAIDO LOVE!割』も後押しした。高値が付いたのはうれしい結果」とする。
道総研函館水試の三原栄次主任主査は「秋~冬に来遊の主体となる冬生まれ群の資源量が少なかったことや、出漁日数が少なかったことが、12月の漁獲量が少なかった原因」と指摘した上で「漁期終盤の1月も低調な漁獲状況が続く」と見通す。今季を振り返って「秋生まれ群、冬生まれ群ともに資源量は少なかったと考えられるが、函館周辺海域への来遊状況は20年度、21年度より良好であった」と話している。
関連記事
餌付けやめて 対策強化 緑ケ丘公園、管理者「条例を」【帯広】
帯広市内の緑ケ丘公園内に生息する野生動物に対する餌付けが、けがや感染症を引き起こす恐れがあることから、同公園を管理する「みどりと花のセンター」(緑ケ丘2)は来園者に餌付けのリスクを周知するなどの...
夫婦の門出に優しい光 北海道ホテルイルミ点灯式【帯広】
帯広市内の北海道ホテル(西7南19)で23日、この時期恒例のイルミネーションの点灯が始まった。優しい明かりが辺りを包み込み、幻想的な雰囲気を演出している。 約2万個のLED(発光ダイオード...
新機材使い車から救出 市消防団29人が訓練 大規模災害想定【帯広】
帯広市消防団(宮坂寿文団長)は24日、帯広消防署柏林台出張所に12分団の代表者29人を集め、大規模災害想定訓練を実施した。団員らは万が一に備え、署員の指導に耳を傾けながら訓練に精を出した。 ...
遺愛学院本館、生徒がご案内 初の一般公開【函館】
遺愛学院(函館市杉並町、福島基輝理事長)は23日、国指定重要文化財「遺愛学院本館(旧遺愛女学校本館)」の保存改修工事がおおむね終わったことから、初めて一般公開した。遺愛高生の有志11人がコンシ...
GLAYのマンホール 排水設備指定業者組合が市に寄贈 尾田栄一郎さんがイ..
函館市排水設備指定業者協同組合(加盟23社、木村謙一理事長)は22日、設立50周年を記念し、函館出身のロックバンド、GLAYのメンバーのイラストが描かれた「GLAY函館マンホール」8組を函館市...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
2道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
5帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】