館長の説明を受けながら魚が泳ぐ水槽のトンネルを見上げる子どもたち

サバやアジなどが泳ぐ水槽上部から、餌のオキアミを与える参加者（提供写真）

普段は立ち入ることができないアシカプールのステージに立つ参加者

　生活協同組合コープさっぽろ室蘭地区と苫小牧地区の初の合同企画「お仕事体験ツアー」が１１日、登別市登別東町の登別マリンパークニクスで開かれ、参加した親子が見学などを通して水族館の仕事に理解を深めた。

　コロナ禍のため組合員活動部の委員とその家族を中心に、子ども９人と大人１６人の８家族が参加。同ニクスの桒山未来館長の案内でバックヤードの見学や魚の餌やり体験、さらにアシカがパフォーマンスを行うアシカプールのステージ上でマイクを使って自己紹介などを楽しんだ。

　同組合がコロナ禍で影響を受ける動物園・水族館を応援する募金を各店で実施。同ニクスも分配金の寄付を受け、その一部を使って白内障手術を受けたキングペンギンの元気な様子も見学した。

　富岸町から参加した伊藤諒君（１１）は「深さが２メートル以上もある大きな水槽に、餌になるオキアミをいっぱい入れた。でもそれ以上にたくさんの魚がいるから、みんな食べることができたのか心配。僕たちが水族館を楽しめるのは、お掃除したり管理してくれる人たちがいることを知りました」と見学や体験を振り返った。

　同組合の久保由美子室蘭地区委員長は「普段見ることができない水族館の現場を、子どもたちは目を輝かせて見ていた。職業に興味を持ったり、命の大切さを理解する機会にもなった。今後は組合員の家族も体験できるように、この企画を継続していきたい」と話した。