旭町児童館に登場したＤ５１に乗り遊ぶ子どもたち

　伊達市旭町の旭町児童館に木製のＤ５１が登場した。登別市の木工工房「木・車」の江口貞廣さんが寄贈した。同児童館を利用する子どもたちが、車体に乗ったりして、元気いっぱいに遊んでいる。

　全長約２メートル。高さは約５０センチ。スギとマツを材料に使用した。リモコン操作で約４メートルある木製の線路上を前後に動く。また、フロントのライトが光ったり、模型の石炭をくべることができるといった工夫が施されている。

　同館児童厚生員で、色鉛筆作家の塩谷恭子さんと江口さんが知人同士。江口さんが作ったオブジェの色付けを塩谷さんに依頼したことから話が発展し、寄贈に至ったという。

　昨年１２月中旬に同館に贈られた。１１日も来館した子どもたちが笑顔でＤ５１と遊んでいる姿があった。塩谷さんによると、Ｄ５１目当てに来館した親子もいたという。

　同館は０～１８歳まで無料で居住地問わずに利用できるといい、塩谷さんは「感謝の一語に尽きる。木の持つぬくもりを五感で感じて遊ぶことが大切。本物の芸術作品に触れて豊かな経験をしてほしい」とＤ５１を通して交流の輪が広がることを願った。

　江口さんは「このような木工作品はなかなか触らせてもらうことはないと思う。触れて、動かして、楽しんでほしい」と話した。