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函館新聞

ホットビール好評 道内初サーバー導入 十字屋珈琲【函館】

 函館朝市えきに市場内のコーヒースタンド「十字屋珈琲(コーヒー)函館朝市店」は、店内に常設した道内初のホットビール用サーバーを使い、冬季限定のホットビールの販売を始め好評だ。アルコール控え目で、外国人や女性客に評判が良く、1日10~20杯が売れるという。運営する十字屋の菅原雅仁社長(52)は「朝市に人を呼び込むきっかけになれば」と話している。

 2016年6月にオープンした同店は、寒さをしのぐ外国人客の利用も多い。菅原社長は、ホットワインや甘酒など温かいアルコールを提供する構想を抱いていたが、湯をはった鍋を用意するなど手間が掛かるため踏み切れずにいた。

 ホットビール用サーバーは取引のあった小西酒造(兵庫県伊丹市)の紹介で知った。同社が精和工業所(同)に依頼し13年に開発したもので、道内の店舗で常備するのは同店が初めて。今月9日にホットビールの提供を始め、初日は完売する人気だった。

 通常のラガーや黒ビールを試したが色と味がいまひとつで、ベルギー産フルーツビール「リーフマンス」にたどり着いた。札幌から取り寄せた生ビールたるから管を通じサーバーにビールを供給、マシンの中を通ることでビールが湯で温められ、注ぎ口から50~60度のホットビールが出る。温めると香りと甘みが強くなり、酸味は変わらない。アルコール度数は3・8%。

 チェリーやラズベリーなどのフレッシュジュースをブレンドして造っており、甘酸っぱい香りが周囲に立ち込め、まろやかな味が楽しめる。1杯700円。

 サーバーは30万円かけ導入。持ち運びでき、夏は冷たいビールを出せるため、イベントなどでの活用も考えている。菅原社長は「ドイツやベルギーでは、ホットビールを飲む習慣があるが、湯せんして飲むケースがほとんどで、サーバーの利用は聞いたことがない。地元の地ビールメーカーと協力し、ホットビール用の函館オリジナルのビールを開発したり、クリスマスファンタジーのスープバーに出店したりして函館観光を盛り上げたい」と力を込める。

 営業は午前7時~午後2時。水曜定休。来年1月4日まで休み。

導入したサーバー(手前左)とホットビールを持つ菅原さん

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