そらのスパ建設CF 目標1億円達成 部門別最高額に【中札内】
地方創生ベンチャー・そら(帯広市、米田健史社長)は30日、中札内村に7月開設した温浴施設「十勝エアポートスパ・そら」建設のため進めてきた村のふるさと納税型クラウドファンディング(CF)を活用した応援プロジェクトで、目標としていた1億円の寄付金額を期限内に達成した。現時点で十勝を含め全国の3000人以上が支援(寄付)している。
掲載しているのは、納税サイト「ふるさとチョイス」。そらによると、達成は30日午前9時28分。1億円は同サイトの部門別(新産業・地方創生)で最高額。
スパは、そらグループのグランピングリゾート・フェーリエンドルフ内に建設。周辺の森林景観を生かした設計で、本格サウナのほか、同じグループ化したふく井ホテルの源泉湯を活用した露天風呂などを整備。事業費約7億円で、7月23日にオープンした。
プロジェクトは4月26日から12月末まで。29日に不動産大手のオープンハウスグループ(東京)の荒井正昭社長が個人で2000万円を支援するなどし、30日午前時点で支援者は3000人を超え、現在も伸びている。返礼品は自社も含め、村内事業者の商品が中心。寄付は5000円から、人気は肉やスイーツ関係だが、フェーリエンドルフの最高級コテージ2泊3日(60万円)も需要が高かったとする。
そらは村の同CFを活用し、前年にも冷燻(れいくん)工房建設で目標5000万円を達成している。米田社長は「村や十勝を知って来てほしい-などの強い思いで取り組んだ事業。支援者や村、事業者の皆さんに感謝」と喜ぶ。森田匡彦村長は「村にとって貴重な観光資源。そらは藤丸再建も担い、十勝全体を元気づけようと活動している。今成功で弾みがつけば」と話している。
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