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日刊留萌新聞

JR北海道 石狩沼田―留萌間廃止記念入場券の販売開始【留萌】

JR留萌駅で記念入場券を買い求める鉄道ファン

 JR北海道(本社・札幌市)は、JR留萌本線石狩沼田―留萌間(35・7キロ)が来年3月末で廃止することを受け、21日から留萌駅で「ありがとう留萌本線 記念入場券」の販売を始めた。初日は市内外から鉄道ファンが訪れ、7カ所の駅舎やこれまで留萌駅を発着した列車などデザインされた入場券を買い求めた。

 記念入場券は10枚1セット。石狩沼田―留萌間にある留萌、大和田、藤山、幌糠、峠下、恵比島、真布の7駅舎や、「増毛ノロッコ号」など留萌駅を発着した列車3種の写真に加え、紹介文章も記載している。いずれにも券番も書かれている。

 台紙には表紙に現在の留萌本線、裏表紙に留萌本線開通時の各略図を掲載。中面には留萌本線の四季を写した写真を載せている。1セット2千円で3千セット限定。

 当初、留萌駅では午前8時45分から販売を始める予定だったが、すでに20人以上が列をつくっていたため同8時過ぎに前倒しした。特設窓口に並んだ鉄道ファンは次々と記念入場券を買い求め、1人当たりの制限を設けていないこともあって3~4セット買う人の姿もあった。JR北海道旭川支社によると、初日は約千セット販売された。今後、なくなり次第終了する。

 函館市からJRを乗り継ぎ、前日までに留萌へ訪れていたという29歳男性は、記念入場券を2セット購入。「SNS(会員制交流サイト)のツイッターを見て、今日留萌で販売があることを知りました。各駅の写真があるし、歴史も垣間見ることができて良いですね。留萌本線には初めて載りましたが、山あいを抜けていくところが良い雰囲気だと感じました。廃止になるのは寂しいですが、時間があればまた乗りに来たいと思います」と話した。

 石狩沼田―留萌間は、7月のJR留萌本線沿線自治体会議第8回会合で、JRが石狩沼田―留萌間を今年3月末で廃止、残る深川―石狩沼田間(14・4キロ)は8年3月末まで存続後廃止する案を示した。その後、8月の第9回会合で4市町は受け入れを決めていた。

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