テンサイを千切りにする東小の児童

　伊達市東小学校（近藤大作校長、４１７人）の４年生６４人が１９日、同校で砂糖作りにチャレンジし、原料のテンサイが砂糖になるまでの過程について理解を深めていた。

　郷土を学ぶ「だて学」の一環。児童はテンサイの苗の植え付けや収穫を体験してきた。

　砂糖作り体験では、市内館山下町の北海道糖業道南製糖所原料課の下田崇正主任を講師に招いた。あらかじめ輪切りにしてあったビートを千切りにして、７０度ほどの湯に２０分程度浸して糖分を抽出し、煮詰めた。ぐつぐつと沸騰して、液体がカラメル状になると室内に甘い香りが漂った。

　児童はスプーンを手に試食。「甘い」「トウモロコシみたいな味がする」と喜んでいた。通常の製造工程ではこの後、遠心分離機にかけて砂糖と糖蜜に分けるという。

　根上果さん（１０）は「工場では、先の工程もあると聞いたので調べてみたいと思った。いつも食べている砂糖よりも野菜のような甘みに感じた」と興味を持っていた。