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十勝毎日新聞

「地元産」で寄付4倍 ふるさと納税【芽室】

 芽室町の今年度ふるさと納税寄付額は計1億3050万円(11月末現在)となり、前年同期比の約2.5倍に達した。町は要因として「地元産」にこだわった返礼品150品の追加や、民間に一部を業務委託することでPR方法が工夫されたことなどを挙げる。担当する町魅力創造課は「地域の良さを知り、寄付者が『(芽室に)行ってみよう』と思うきっかけをつくりたい」としている。

「芽室仕出し」の豚丼セットと牛カルビ串。町と連携協定を結ぶ日本ハムファイターズのマスコット「B・B」が同店を訪れ、返礼品登録を促した(11月、同店で)

 町は2021年11月、「芽室町ふるさと納税改革プラン」を策定。事業者は「返礼品を通して多くの人に思いを伝える」、町民は「地域への誇りが生まれる」、寄付者は「思い入れのある地域に納税できる」、町は「基幹産業を核に観光産業が成長する」-など、制度に関わる4者それぞれがメリットを得られるよう、取り組みの方向性を示している。

 今年度の寄付額の目標は、前年度達した1億円の倍となる2億円と設定した。月別に見ると、11月は前年同期比約4倍の5197万円。民間企業に依頼し、寄付者の窓口となる「ポータルサイト」の返礼品紹介ページを刷新した6月から同2.4倍と軌道に乗り始めた。

 一方、町は「ただ寄付額を増やすことだけでなく、返礼品を通してまちの魅力を伝えていきたい」(同課)と、地元業者や芽室産を原料とした商品を扱う企業を訪問。12月には町内の「芽室仕出し」(高橋義則社長)が手掛けた豚丼セットと牛カルビ串を追加するなど、まちの雰囲気が伝わりやすい返礼品の選定に力を入れている。

 「カルビー」(東京都)のスナック菓子「じゃがピリカ」、「マルハニチロ畜産」(札幌市)のハンバーグなど、大手企業の製品も原料に芽室産を使っていることから返礼品に採用した。返礼品の登録数を積極的に加えることで今年度は377となり、20年度の2.8倍に上る。同課は「有名企業も芽室産を使っていることを発信し、地域のブランド力が高まれば」と期待する。

 また、寄付者の選択肢を増やすため、ポータルサイトは昨年度の3サイトから今年度計7サイトに。このうち利用割合が6割と一番多い「楽天ふるさと納税」では、11月下旬から今月初旬にかけ「スイートコーン」が野菜部門の人気ランキングで1位を記録。スイートコーンは旬の時期に取れたてを発送するため、現在来年分の先行予約を受け付けている。

 12月は翌年の税金控除を目掛けた「駆け込み」の寄付が増えるなど、注文が殺到する時期。同課は「新たな返礼品の登録はもちろん、在庫切れを防いで需要に応えたい」と今後に期待している。

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