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苫小牧民報

北洋大 長期の就業体験開始 有給で市が補助 苫小牧

苫小牧市錦西町の北洋大学(奥村訓代学長)は今年度、有給の長期インターンシップ(就業体験)を始めた。市のインターンシップ支援事業の一環で、市内に拠点のある企業48社が登録し、初年度の今年は2~3年生約40人が希望。11月から順次製造業や飲食業、福祉業界などで就労している。

福祉事業所で利用者をサポートする学生ら

 若者の市外流出を防ぐとともに市内企業を知ってもらい、就職につなげるのが狙い。対象はインターンシップ科目を履修している2~3年生で、就労時間は50~300時間。市が学生の賃金(1人当たり上限30万円)と事務手数料の相当額(1人当たり5万円)を補助金として支給する。

 子育て支援や経営コンサルティングを展開する札幌市のマミープロが事業を受託。6月に学生に希望職種を尋ねるアンケートを実施し、7月ごろから学生一人一人と話し合い、インターン先を決めてきた。

 同社によると、企業はアパレル関連や住宅メーカー、小売業など多種多様で、11月中旬から学生の受け入れを開始。これまでに8人が就労体験に参加した。

 受け入れ企業の一つ、ワーカーズコープ連合会センター事業団ぽっけ地域福祉事業所(双葉町)には2人の中国人留学生が勤務。1日3時間で週2日、肢体不自由や重複障害者などを援助する。来年1月上旬まで計50時間働くという。

 人と接する仕事に就きたい―と同事業所を選択した3年の王泓月(オウオウゲツ)さん(21)は「中国でも少子高齢化が進んでいる。勉強すべきところが多い」と語る。働くのは初めてという李紫薇(リジーウェイ)さん(24)は「日本語が聞き取りづらいときもあるけれど、(利用者の)皆さんと話をするのは楽しい。これから将来の道を探したい」とインターンシップ経験を生かす考えだ。

 同所の松崎愛所長は「こんな仕事もあるんだ、と関心を持ってくれたらうれしい」と期待する。

 マミープロの担当者は「企業は負担なくインターンシップを導入でき、学生は将来の職業選択の一つになる。今年度はスタート時期が遅かったため50時間の勤務が多いが、来年度以降はもう少し早くできるのでは」と述べ、市総合政策部も「学生の学ぶ機会を増やす場になれば」と述べた。

 随時受け入れ企業も募集中で、問い合わせはマミープロ 電話011(206)9150。

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