【新ひだか】道内の学生による道産食材を使った「第３回おにぎりアイデアコンテスト２０２２」の審査会がこのほど、札幌市内で開かれ、静内農業高校食品科学科３年の阿部沙稀さん（17）と山田妃奈柚（ひなゆ）さん（17）のチームＤＨＡが考案した「秋の北海道味覚！ツーンと山わさび香る鮭（さけ）おにぎり」が大賞に選ばれた。

　コンテストは北海道経済連合会と北洋銀行が主催。道内21校から１１０点の応募があり、４校５作品が、11月25日の本審査に出場。それぞれプレゼンテーションで味や作品の工夫した点などを発表した。

　同校からは、大賞の阿部さんと山田さんチームのほか、食品科学科２年の梅木優歌さん（17）と松本結愛（ゆいな）さん（17）のチームぷらむぱいんが考案した「４つの結び～北のおにぎり～」が３位にあたる北海道農政事務所長賞に選ばれた。

　阿部さんと山田さんは、１年生の時に有志で同コンテストに応募して３位に入賞した経験があったが、２年生では箸にも棒にも掛からぬ結果。３度目の挑戦となった今年は、コンテストに向けて事前に町内のスーパーで食材を調査し、サケや日高昆布の粉末、山わさび、寒い時期に合わせてショウガといった食材を選び、大人が好む味に仕上げ、見事に審査員の評価を得た。

　山田さんは「大賞を受賞することができ、とてもうれしい。おにぎりの具を選ぶ時に寒くなる北海道でも元気に活動できるように身体を温める食材をと思い、ショウガと山ワサビを選び、地元新ひだかの要素を入れるため、日高昆布を粉末にして加えることでうま味をアップさせる工夫をした。今後、商品化されたときはぜひ皆さんに食べてもらい、仕事帰りや小腹が空いた時に、このおにぎりを食べて温まってもらえたら」と喜んでいる。

おにぎりアイデアコンテストで大賞を受賞した阿部さん（右）と山田さん（左）