函教大「サマースクール」文科大臣表彰【函館】
障害者の生涯学習支援 長年続く活動評価
障害児を対象に毎年夏休みに開いている道教育大函館校の「サマースクールIn函館」が、文部科学省が選定する今年度の「障害者の生涯学習支援活動」で大臣表彰を受賞した。1996年から長年続く地域に根差した学生の活動が評価された。
サマースクールは、同大学生で組織する実行委が企画、運営し、毎年8月上旬に開催。道南在住の障害を持つ児童生徒が対象の夏期休暇支援プログラムで今年で26年目を迎え、学生や市民ボランティアが子どもたちにさまざまな体験を提供している。学生を中心に活動の幅を広げながら発展していること、参加者にとって欠かすことのできないイベントであることなどが評価された。
同校の細谷一博教授=特別支援教育=は、活動に携わった関係者に感謝した上で「余暇を支援する独自の視点と、参加する学生が最前線に立ち自主的に活動を継続してきたことが評価されたのでは」と話す。
三瓶夏希実行委員長(4年)は「これまでの活動が認められてうれしい。ニーズがあるので継続したい」とし、松田優香副委員長(同)は「今後は社会人ボランティアとして経験を引き継ぎたい」と話していた。
同表彰は障害者の生涯学習を支援する活動が対象で、今年度は56の個人・団体を選定。6日に表彰式が行われ、オンラインでも配信された。
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