浦河町教育委員会主催の児童生徒芸術鑑賞事業「わくわくパーカッションサークル」が11月30日、総合文化会館文化ホールで開かれ、町内全中学校の生徒と教職員が参加し、打楽器で奏でられるラテン音楽を楽しんだ。

　町内の児童生徒に優れた芸術を鑑賞する機会を提供し、情操の涵養と将来にわたり町の文化水準の向上を図ることを目的に、例年実施している事業。今年度は、浦河第一、浦河第二、荻伏の３校の全生徒約２８０人を対象に、パーカッション奏者の高松陽平さんと藤原貴子さん、キーボード奏者の山田千波さんによる参加型の打楽器演奏会を行った。

　ブラジル・サンバの音楽を演奏しながら３人の奏者が入場すると、さっそく生徒たちも軽快なサンバのリズムに合わせて手拍子で迎え、演奏会がスタート。

　ブラジル編とキューバ編として、高松さんがラテン音楽を奏でる楽器について、それぞれ奏法や特徴を紹介。サルサやサンバ、ボサノバなどのラテン音楽を演奏した。また、事前に、生徒たち全員に配布したペットボトルでできた〝シェイカー〟を使ってリズム講座も行い、ステージの演奏者と生徒たちによる音楽セッションでラテン音楽の魅力を体感した。

　最終曲のルパン三世のテーマが終わると、生徒たちからはアンコールの拍手が沸き上がり、高松さんら演奏者は再びステージへ。アンコール曲の「情熱大陸」の演奏が始まると、生徒たちはシェイカーや手拍子でリズムを刻みながら音楽を楽しみ、会場は大いに盛り上がった。

　浦河第一中学校３年生の生徒たちからは「初めて見る楽器をたくさん知れた」「リズムに乗れて、とても楽しかった」といった感想があり、３年Ａ組担任の田中康平教諭は「生徒たちが楽しそうに演奏会に参加していた。とてもいい経験になったと思う」と話していた。

総合文化会館で開かれた「わくわくパーカッションサークル」