【日高】プロ野球阪神からドラフト２位指名を受けた日高町出身で東海大札幌高３年の門別啓人投手が８日、日高町に帰省し母の実保さんと２人で役場を訪れた。大鷹町長をはじめ多くの町職員が拍手で出迎えた。阪神のチームカラーである黄色の花束が渡され、町が用意したボールと色紙に自分で考えたという「もんべつ」とひらがなで綴ったサインを書いて贈り、プロでの決意を語った。

　日高町出身の左腕。小学１年で富川スポーツ少年団「ＪＢＣ日高ブレイヴ」で野球を始めた。小学６年時にファイターズジュニアに選出され、富川中では軟式野球の道選抜に選ばれた。高校入学後は１年秋から背番号１を背負い、今春には球速１５０㌔を記録した。

　門別投手は「指名された時は夢のようで信じられない気持ちだった。実感がなかった。素直にうれしかった。今は楽しみの方が強く、期待感が大きい。日本球界を代表するような選手になりたい。右バッターへの内角真っすぐを武器にして戦っていきたい。目指す選手は、オリックス・バッファローズの宮城大弥選手。自分にないものを持っているので、緩急やコントロールを見習い、いつか超えられるようになりたい。来月の入寮に向けて走り込みなどの自主練習をしている。新人王のタイトルを目指して頑張りたい」と意気込みを語った。

　母の実保さんは「寂しさもあるが、頑張ってほしいという期待感が大きい。けがに気を付けて長く選手を続けてほしい。みんなから愛される選手になってほしい。登板の時には駆けつけたい」と話した。

　大鷹町長は「日高町出身のプロ野球選手は３人目。６年前ファイターズジュニアチームに選ばれ表敬訪問してくれた時、将来良いピッチャーになるだろうと感じていたが、まさかプロ野球選手になれたなんて本当にすごいの一言。自分の望みを活かした野球ができるよう、じっくり鍛えじっくり頑張ってほしい」とエールを送った。

　ＪＢＣブレイヴの種本監督は「プロの練習についていける体づくりを目標にトレーニングに励み、前進していってほしい。応援してる」と期待した。

大鷹町長から黄色の花束を受け取った門別投手