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網走タイムズ

寿大学って素晴らしい 意見発表会で〝高齢者の主張〟

「ふまねっと」と寿大学の素晴らしさを発表する野崎さん

 【網走】寿大学の学生らが市エコーセンターで意見発表会を行い、学生生活や生涯学習など、同大に通って感じたことなどを発表した。

 同大が昨年から行っているもの。学生から大学院生、生涯研究生らが次々と登壇し、意見を述べた。

 このうち、生涯研究生の野崎和子さんは、自身が取り組む健康維持の活動「ふまねっと」について発表した。

 ふまねっとは、床に敷いた50㌢四方のマス目になったネットを使って高齢者の歩行機能を改善させるもの。野崎さんは2007年、このふまねっとを知り、地域住民の健康や高齢者の社会参加、認知症予防などに有効と考え、地域で広めていこうと考えたという。

 しかし、講座などを開いてもなかなか人が集まらず、苦労や挫折を味わってきた。

 そんな中で寿大学と出会い、学生たちから協力を得ることで徐々にふまねっとの愛好者、一緒に広めていこうという仲間が増えいったという。

 野崎さんは「家にいるよりは、ふまねっとをやったほうがいい。失敗も大歓迎。笑い、楽しみながらできるので、ぜひみなさんもふまねっとを体験してほしい」と呼びかけた。

 大学4年生で、目が不自由という鈴木凉子さんはテーマ「集う喜び」を、学友の代読というかたちで発表した。

 何らかの原因で眼球内の膜に炎症が起こるという「ぶどう膜炎」を発症し、医師から「完治は難しく、視力の低下もありえる」と宣告された鈴木さんは、奈落の底に突き落とされたようなショックを受けたという。

 その後、実際に視力が低下。さらに、夫にも先立たれて外出もままならなくなり、将来の不安を感じていた鈴木さんだったが、寿大学の存在を知り、事務局があるエコーセンターに相談。大学の教務主事を務める古川岐代子さんからも勧められて入学を決断したと、当時を振り返った。

 大学では短歌クラブに所属したが、学生もクラブの人たちも、みな温かく迎え入れてくれ、現在まで楽しい大学生活を過ごしているという。

 「もう少し、みなさんの手を借りながら、楽しい寿大学の学生でありたい」と、これからも寿大学が希望の場であり続ける喜びで文章は締めくくられたが、さらに、代読した北田嘉弘さんが「鈴木さんは、負けない心で頑張っておられます。みなさんも応援してください」と呼びかけると、会場の学生から大きな拍手が送られた。

 この後も、学生が次々と登壇。元気はつらつとした〝高齢者の主張〟に、会場の学生はみなうなずきながら聞いていた。

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