サンマ水揚げ 花咲港8%減 釧路は79%減 11月末【根室】
【根室】全国さんま棒受網漁業協同組合(本部・東京、略称・全さんま)は、11月末現在の水揚げ状況を公表した。全国の水揚げは1万7869㌧で、過去最低だった前年同期を0・2%下回った。12年連続水揚げ日本一の花咲港も9543㌧と1万㌧に満たない状況で、前年同期を8%下回った。
北海道の水揚げは、前年同期比9%減の1万794㌧。花咲港は道内のほぼ9割を占めており、厚岸が同9%減の1227㌧、釧路が同79%減の25㌧。一方、本州の水揚げは前年同期比17%増の7075㌧。岩手県・大船渡が同28%増の3054㌧、宮城県・気仙沼が同9%増の2262㌧、同・女川が同8%増の1292㌧などと続いている。
全国の水揚げ金額は103億273万円で、前年同期比8%減。北海道の金額は同20%減の56億1501万円。花咲港が同20%減の49億5462万円、厚岸が同12%減の6億4379万円、釧路が同70%減の1658万円。本州は同12%増の46億8772万円。大船渡が同20%増の19億8553万円、気仙沼が同9%増の15億1857万円、女川が同11%増の8億8197万円などと続いている。
小型のものが多かったことから、平均単価は1㌔当たり全国で同8%減の576円、花咲港では同13%減の519円だった。
今季のサンマ棒受け網漁は12月に入り、ほぼ終漁の見通し。全さんまの大石浩平専務は「当初は前年より良い予測で、10月末までは前年を上回り期待していたが、11月に入り尻すぼみとなり、過去最低だった前年とほぼ同じ状況となってしまった」と話していた。
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