野鳥から鳥インフル確認 斜里町ウトロ 継続発生で回収地区公表
【網走】オホーツク総合振興局は、斜里町ウトロ西地区で回収されたハシブトガラスの死がいから検出された鳥インフルエンザは遺伝子検査の結果、高病原性だったと発表した。10月以降、野鳥から高病原性の鳥インフルエンザが確認されたのは道内14例目、同町内では3例目になる。
同地区では、11月にもハシブトガラスの衰弱個体から高病原性の鳥インフルエンザが確認されており、今回は同一地区内で継続的に発生したことから、国や道の対応マニュアルに基づき、回収地区を公表した。
今回の確認を受け、同振興局は回収地点から半径10㌔の野鳥監視重点区域内で、野鳥の大量死などがないかの監視を強化する。回収地点から半径3㌔以内に、立ち入り検査を必要とする家きん農家はないという。
10月以降、オホーツク管内で高病原性の鳥インフルエンザが確認されたのは6例目。網走市内でも11月にオオセグロカモメの死がいから確認された鳥インフルエンザが高病原性と確認されている。
このため、関係機関は渡り鳥の移動に伴い、鳥インフルエンザが各地に広がることを警戒。衛生管理の事故点検や消毒の徹底を家きん農場に呼びかけるほか、一般にも「養鳥場などへは、必要がない限り立ち入らないように」「衰弱したり、死んだ野鳥を見つけた場合は、素手で触らないように」などと呼びかけている。
野鳥やそのふんに触れた場合は手洗いやうがいをする、野鳥のふんなどを踏んだ可能性がある場合は、靴底を洗う―などの対策を奨励している。
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